思想、価値、行動、研究

関西の社会心理学者が集う勉強会に参加してきた。今日は大御所の発表だったので、40〜50人ぐらい来てましたな。盛況。

発表を聞いていて、あっけにとられるほど感心した。
まず、その先生の「思想」あるいは「哲学」とでもいうべきバックボーンがしっかりしている。

続いて、それに基づいた価値体系がある。社会学の院生なんかと話していると、価値相対主義的すぎて面白くないことがある。何を言っても、「それもひとつの考え方ですよね」といわれるヤツだ。自分の主張まで「ま、これもひとつの考え方なんですけどね」ということもあったりするから始末に負えない。そりゃ研究をやるときに、好き−嫌いで予断してはいけないだろうが、己のポリシーはしっかり持って(好きで)いないといかんのじゃないだろうか。私は、きちんと言葉にできないので偉そうに言えないのだが、持ってることは持ってます。ともかく、今日の先生はすっきりとそれを持っておられるのだね。

で、それに基づいた研究があるし、何より<実学>というか、実際にアクションを起こしている。それで社会に貢献しているのだからね。もちろん、必ずしも研究者が社会に貢献しなくてもいいのだが、全く実社会からフリーでいるのも問題だろうな。

あぁいう大人になりたいな。このままではなれそうにないが・・・。