Social Engineering

昼ご飯は、妻と出かけてうどんを食べる。近所のスーパーの中にうどんを食べさせるところが出来た。
結構人気店のようである。お昼には少し早かったのだが、行列が出来ていた。

食事が終わりかけた頃、女子大生とおぼしき四人組がお店にやってきた。
この店のシステムは、まずカウンターで食べるものを頼んで、会計を済ませてから席に座り、食べ終わると自分でトレイを返却に行く。
しかしその女どもは、まず自分達四人が固まって座れる座席を確保するべく、手荷物を置いた。その後で行列に並びに行ったのである。

まぁお店は回転が速かったので、そのせいで席に座れない人が出て滞るということはなかったのだけど、その発想が許せないのである。

自分達の利益(仲間と一緒の席に座りたい)と社会の利益(立ち往生する人が出ないように、前の人から順に座る)を比較したとき、前者が勝つという発想が気に入らない。「人に迷惑をかけてはいけない」と習うのではなかったか*1。「自分の利益が確保できる限り」という条件付きの命題か、それは。

全く腹立たしい。

しかし、妻には「女ってどうしてこういうことするかねぇ」と言ってしまったが、よく考えれば、これは私の女性に対する偏見だろうなぁ。

男性でも自分>社会のヤツが多い(最近増えてきた!)。阪急の特急車両のシートは二人がけだが、先に座る人が通路側を選ぶ割合がなんと多いことか!まず窓際に座らないと、後から来る人が座りにくいでしょうが。酷いヤツは、ちょっと横に鞄を置いたりしている。はっきり置かずに、「ちょっと」だけ。0.2人分ぐらい座席を多い目に占領する。「いや、私はジェントルマンなので隣に座って頂いてもかまわないのですが、あわよくば横には来ないでください。なんか気恥ずかしいから」という気持ちが出ているんじゃ無かろうか。その辺がものすごく嫌らしい。男らしくないんだよなぁ。

ちなみに私は、鞄がはっきり置いてある場合は「そこよろしいですか」と聞いてでも座るようにしている。結局それで譲る人がほとんどで(断られた記憶はない)、そのたびにちょっと勝った気分になる。

話が横道に逸れたが、自分の利益と社会の利益であれば、後者の方が重要だという共通理解があってしかるべきだと思う。そしてそれを学術的に論じる、「ソシアル・エンジニアリング」という学問があってもいいと思う。

倫理学じゃなくて。なんか、役に立つ社会科学というような。

*1:ちなみにこの命題は、私は偽だと思っている。一般によく言われるでしょ、というだけ