あわてて還俗

 というわけで、名古屋に行ってきました。

 金曜日、大学に行くべき時間ギリギリまでOSの再インストールに取りかかったものの、結局このままでは学会に間に合わないと判断し、大学のノートPCを借りることに。
 時間がないので、車で大学に行き、学会の発表資料を印刷しているうちに、講義に行くのに遅れてしまった。講義といっても、大学院生に私的に教えているだけなので、お願いして待っていてもらっただけだが。

 講義の後、一緒に学会に行く後輩を車に積んで帰宅。みんなでラーメンを食べたり、温泉にはいったり。嵐の前の静けさ?前日のノンビリお泊まり気分。

 帰宅後、BIOSのアップデートによってインストールに成功。これでOSが終わっただけで、まだアプリケーションが何も入っていない状態。持って行きたいけど、やっぱり無理よね。

 泊まりに来た後輩、一緒に行く友人と8日の朝6時に京都を発つ。高速はもちろん空いていたので、8時半には名古屋入りした。
 問題は、ここから目指す大学までの道が全くわからないことで、最初は名古屋駅目指して進んでいたものの、そこからどうするかわからない。仕方がないので、コンビニで地図を買う。
 地図はいいですね。時間通りにゴールにたどり着けました。

 午前中はポスター発表。屈辱の来訪者ゼロ。身内が来て雑談はしてくれるのだが、新しい出会いはありませんでした。面白い研究をしているはずなのだが。
 午後はワークショップ。気がつけば5年ぶりの口頭発表だ。やっているテーマは5年前と何も変わっていない面子。あの頃と違うのは、具体的なツールを手にしたことだ。会場に来るのはヒトケタぐらいだろうと踏んでいたのだが、20人ぐらいは来てくれたようだ。

 しかし、発表はトンデモだった(笑)
 まず、最後にまとめてくれる予定だった先生が、事情により早退。急遽発表順番を一番手に回す。そりゃ、いろいろお忙しい体だとは思いますけどね、5時半までワークショップがあるのに、6時半の飛行機のチケットを取るのは止めましょうよ。
 第二に、接続したと思っていた、ノートPCの電源が繋がっていなかったため、冒頭の先生が発表している間にPCがシャットダウン。突然画面が真っ暗に。先生は気にせず話を続けてくれたし、話をしている間に回復させることができたので良かったが。これは完全に、PCの設定役である私のミスである。

 全く余談だが、5年前の口頭発表は、まだノートPCにプロジェクターというスタイルがなく、PCもプロジェクターも我々が持参したものだ。時代の最先端を行っていたのである。ところが、プロジェクターの設置に失敗し、発表中にプロジェクターが突然シャットダウン。あわてふためいた友人がノートパソコンをOHPの台上に持って行こうと引っ張り、配線がぶちぶちちぎれて・・・という惨憺たるデビューだった。発表後、座長が「二度と座長なんかするかっ!」と吐き捨てがちの台詞を我々に浴びせて出て行ったのが未だに忘れられない(笑)ともかく、我々の発表は、5年前も今も、スライドが一旦なくなります(笑)

 続き、第三点。共同発表者である友人が、冒頭の先生の発表中に「トイレに行きたくなってきた」という。まるで子供の台詞だ。途中で出て行って、帰ってきたが、会場の人間は目を丸くしていた。そりゃそうか。四人の発表者のうち、一人が早退、一人がコソコソ出入りするという、まったく規律のない共同研究者集団なのであった。

 しかしまぁ、今になってこれでいいかと思い始めた。
 いやもちろん、正統派であることに越したことはないが、学会というのは自分の言いたいことを言い放つ場なのであって、誰かに遠慮したりしている場合ではないのである。形式は無茶苦茶でも、アイディアが光っていればきっと理解者は現れる・・・ハズ。

 少なくとも、夕食後、ホテルの一室で行われた院ゼミで、先生はそう言っていた。

 二日目は学会誌の改善案を考えるという特別企画に参加。
 グループダイナミックス学会らしく、グループワークによって意見を出し合い、よりよいものにしていこうという話し合いの場が持たれた。力関係に配慮して、年配組と若手組を分けてくれていたのも、イイ配慮だったと思う。
 私と友人は、若手組の方で忌憚のない意見を述べてきました。最後に全体ミーティングみたいなものがあったが、それを見ていても年配・若手ともに気にしていることはだいたい同じである。

 要は、グループダイナミックスという科学がいかなるものであるか、という定義を持ちえない現状がマズイのである。

 社会心理学やグループダイナミックスは、今や変革の時期に来ているのですよ。

 ということで、トップページを少し改訂しました。こんなキーワードで誰が検索してくれるのか?ウフフフフ・・・