パワポな授業

 大講義の授業をパワーポイントを使いながらやってみた。

 いちいち黒板に書かなくていいので、一スライドに色々な情報を載せられる。
 しかしこれは逆に不評だった。学生は、スライドをノートに取ろうとしているのに、次々に進むからである。こちらとしては、そんな細部までノートに取らないだろう、アウトラインをわかってくれればいいや、と軽い気持ちで箇条書きしたヤツを、一つひとつ丁寧にノートしてくれようとしたりして・・・
 パワーポイントでやる場合は、手元に資料が必要なようである。重要なところだけを押さえた、レジメが。
 二度手間だし、試験の時に全員それを持ち込まれると平均点が上がりまくって、あんまり良くないなぁとも思うのだけど、仕方ないかな。

 それを上回るメリットがあるのだ。150人近い講義なのに、みんな静かに前を向いているのである。
 理由のひとつは、最近の学生のビジュアル志向であろう。それっぽくプレゼンテーションしてもらった方がわかりやすいのである。板書形式にすると、取らないヤツはもう最初ッから取ろうとしないので、やることを無くした連中がお喋りに走る。これでやかましくなる。真面目に取っている子も、やかましい中ノートを取らないと行けないし、実際手も疲れる。
 ノートを普段は取らないであろう学生も、ただ前を見ているだけで次々情報が入って来るというのは、やりやすかったんだろうね。

 来週はもう少し、レジメを用意するとか、スライドを提示するタイミングなどを考えながら、授業を改善していこうと思う。

 今日は大雨だった。スーツのズボンの裾が濡れたりするので、気持ちがブルーになってしまう。
 きっと雨が嫌いな人はいないのだ。雨で服が濡れたり、電車やバスが混んだりするのが嫌いなのだ。