夜の国際ドラマ

kosugitti2004-04-13

 「金には困ってねぇ。俺は、金以外の全てに困ってるんだ。」

 今日は妻も休みだったので、平安神宮に行って参った。
 
 神苑の参拝券もあったので、紅枝下桜がきれいな庭を歩いてきた。
 写真は緑色の桜。桜にもこんな色があるのですね、知りませんでした。

 途中でお茶をいただきながら、はんなりする。

 思うに、庭を見てホッとするとか、のんびりできるというのは、好き嫌いではなくて、慣れである。
 私は子供の頃からセカセカした性格なので、無駄は大嫌いだった。もちろん何を無駄と見るか、という問題はあるが、何もしていない時間が無駄だとすると、庭でお茶を飲んでノンビリなど、もってのほかである。そんな暇があれば、本を読むか、パソコンを触って(仕事をして)いるか、悪くてもゲームをして刺激を与える等々、何かしていた方が好きなのである。

 勝手ながら、男性にはそういう人、多いんじゃないかなぁ。

 ま、ともかくそういう思想の持ち主ではあるのだが、いくぶんノンビリしている妻と一緒になってからは、こういうボ〜っとした時間がいいなぁ、と思えるようになったわけです。
 心を解放するのに慣れてきたんだろうね。

 こういう時間があったからこそ、気分がリフレッシュできて仕事の効率が上がる・・・かどうかはわかりません。測定できないから。ただ、どういう生き方をしていても、そういう意味では無駄な時間というのはないので、せめて能力・体力・気力の出し惜しみだけはしたくないと思っている。

 なんでこんな話になったんだ。

 ドライブの間はBurlesque EngineのSAMURAI JAGUARをBGMにしていた。
 怪しげなCDを見つけてくることに関しては天才的な、友人Sが先日貸してくれたものだ。
 CDは二枚組で、一枚目もまぁまぁいいな、と思っていたのだが、二枚目にあるラジオドラマ、その名も”ラジオ現代小説「夜の国際ドラマ」”が面白かった。一枚目の楽曲はこのドラマの挿入歌・BGMになっているという位置づけなのである。ドラマの中で聞くと、あぁあの曲はこういう意味なのね、といういみで味わいが更に深まる。
 ドラマもなかなか迫真の演技、よく練られたプロット、楽しいストーリーで大変楽しめた。全9トラック(9話)なのだが、8曲目が終わった頃に駐車場に帰り着いてしまった。どうしたかって?もちろん止めたまま聞いてましたよ。最後まで聞かないと先が気になるほどだったのである。冒頭の一言は、このドラマの中から引用した。名台詞でしょう。

 ちなみに全編昭和テイストでした。

 お昼ご飯は、家から最寄り駅までの道中にある「ほそかわ」の支店で食べた。今日はもう少しこってりしたものが食べたかったので、やや物足りなかったのだが、チャーシューはとても美味しくて・・・。

 帰りにブロック肉を買い、ドラマを見ながら再び自家製チャーシューにチャレンジ!
 今回は煮卵つきです。うまくできるかな。現在「一晩寝かす」行程中。
 自家製チャーシューを作ると、部屋が八角を含んだいぃ〜い香りで充満される。幸せ。