採点の祭典2011夏

大講義の採点に一日費やす。

最近は機械で字を書くことが多いせいか,しょうもない誤字脱字が多い。「精心分析」とか「自由自存」(自由自在?)とか・・・。
しかも,事前に試験問題を告知するスタイルなので,自分なりの模範解答を持ち込み可なのだが,誰かが間違えた模範解答を用意したようで,多くの犠牲者を産んでいたりする。精心分析,の誤字もおそらくその所為だ。

これもコピペ文化の現れだなぁ。「ペ」する前にちょっと考えたらいいのに。
あるいは劣化コピー。「ちょっと何を言ってるのかわからないんですけど」「日本語でOK」」な回答が多いように感じた。

ちなみに,採点は厳密な量的水準ではできないので,段階評定である。
採点基準は大体次の通り。
A…ちゃんと書けている,B…一部足りないが,まぁ書けている,C…誤謬を含むなど,論じられていない,D…字が書いてある。

この基準でD以下を取る(つまり空欄)ヤツもいるから驚きだ。

さて,評定のあとは重み付けによる採点,分析だ。
今回は履修者の93%が受験しており,評価の平均は60.4点。合格者の評定平均は71.05点。最高98点,最低は2点という評価になりました。

「単位をください。」と書いていた子がいて,いつもなら8文字×-5点で40点減点なんだけども,そうまでしなくても不合格点だったのでそのままにしておいた(温情措置)。

あと,最終評価についての相関を見てみると,性別では相関がなく(ポリコリック),学年は-0.5ぐらいの相関(ポリシリアル)。レポート得点との相関は0.7,TAのレポート評価との相関は0.66。出席回数との相関は0.57であった。多角的評価や出席の実態とほぼ一貫した答えが出ていることを自分の評価の外的規準としたい。