ゼミのガイダンスなど

大講義の初回。ガイダンスをする。一年生を相手にするので、シラバスの位置づけ、大学での学び、本講義での目的、本講義の性質(結果としての昨年度の成績分布など)を説明する。
個人的には、シラバスがあって双方の同意の上で講義を進める、という形式は気に入っているのだけど、一昔前はこれすら大学の自治を妨げるもの、として忌み嫌われていた事実、形式的になればなるほど楽しさが薄れる感覚があって、どこかで止めなければならないと感じる。

お昼は会議。スタッフの意識レベルでは共通見解がとれていることがわかって安心。ただし、それを当然のことだと考えているか、改めて考え直さなければならない時代がきたと感じているかの程度には差があった。これは様々な世代の人と一緒に仕事をするとき、どうしようもない事実だ。そして学生はもう一回り下の世代なのであるから、そことのギャップも意識しなければならない。
事実、会議で決まったことを学生に伝えると、二人ほどコッソリどうしてそのような経緯になったのかを探りに来た。私も彼らも(他のスタッフも)、幾重にも重なる役割のなかでそれぞれの解釈をしつつ、一つの場で適応状態を作っていくしかないのだろう。それはまさにグループダイナミックスであり、臨床の現場である。

午後はゼミのガイダンス。二年生と相棒が教育実習ガイダンスに取られているので、三年生と院生と私だけのゼミ。ちょっとチューター気分を思い出したりして。