それでも僕らは未来がほしかった

写真はアートディレクターKのお部屋に行ったときに置いてあったリズムマシン、TR-808。

1970年代中盤に生まれた我々は、「オトナになったら21世紀。未来だよ」と言われて育った。
あの頃から僕らは、未来が素晴らしいモノだと思って生きてきた。

実際に21世紀に来てみると、思っていたのと違う感じだった。
ネットの発達はすごく便利で、想像もしなかった未来だったんだけど、想像通りの未来も少し、達成していてほしかったなぁ。

「最近、未来が減ってるよな」とKと話をしながら帰ってきた。

今日妻に話したら、「未だ来ないと書いて未来というのよ」と諭された。

それでも僕らは未来が欲しかった。