第一回蔵元を囲む会

昨日は,ごひいきにしているお店「ひとさら」と「瑞穂茶寮」で,蔵元を囲む会というのが開かれたので,参加してきました。

当初30人限定で開く予定だったそうだけど,申込者が多かったために昼の部・夜の部の二部構成になったとのこと。で,両方参加させてもらいました(妻は夜の部だけ,ごめんね)。

福岡は八女市の蔵,喜多屋さんがこられて,いいお酒を次々に飲ませていただきました。中でもInternational Wine Challengeという世界のワインを評価する国際大会で,SAKE部門のタイトルをとったお酒が振る舞われたのにはもう,感動で。ワイングラスでいただいたのだけど,普通手に入らないお酒で,後で聞いたらその一杯で3000円はするという。会費少なすぎない、大丈夫?と蔵元さんがお店の人を心配するほど。いやまあ,ありがたくいただきました(しかも昼・夜二回w)。

今回感動したのは,お酒とお料理のマリアージュ。ワインと同じくSAKEは食中酒なので,お食事の邪魔をすることなく,うまく合わせていかないと行けない。中でもこの酒,[amazonjs asin=”B00H3ZUUFK” locale=”JP” title=”喜多屋 特別純米酒 蒼田 720ml 【宅】 IWC 最優秀の 第一位“チャンピオン・サケ”受賞蔵”]は個人的に一番気に入った。面白いのは,社長が若手とバーベキューしていて,バーベキューと言ったらやっぱりビール,あるいはワインだよね,となるのに対して「バーベキュー,ステーキ,ハンバーグ,唐揚げなどにあわせられる,ボディの強い日本酒を!」というテーマで作ったという。魚ロッケと一緒にいただいたのだけど,確かに負けてないわー。おいしいわー。

あと,焼酎を半割(事前に1:1の割合で割ったもの)にしてぬる燗で出す,それを煮物と合わせる,というのもよかった。出てくる順番,温度,全部完璧でしたわー。

いやあ,幸せなひとときでした。

 

夜の部が終わってから,ちょっと別の店で二次会をやったのだけど,そこでは主に喜多屋さんのリーダーシップ,人の育て方について色々お話を聞いてきました。社員が一丸となって,一生懸命酒造りに関わっている,そういう社風はどうやってできるのか,人材育成はどうやるのか,次の世代につなげる仕掛けはどうなっているのかということについて,リーダーシップ哲学を拝聴。部下を信じて、責任は自分で持つ,ってなかなか有言実行でできることじゃないと思う。会社を簡単に拡張できない,人にお金をかけているから、というのは経営者としても一流だと思ったなあ。人を育てる上で,「レールは引いちゃダメ,ガードレールを引くんだよ」(=自分で走らせる、しかし失敗したときのフォローだけはしっかり見てやる)、というのはいい言葉をもらったなと思いました。

今の大学改革みたいなやり方はダメなところばかり目立つ(リーダーシップがない,フォロワーのビジョンもモチベーションもバラバラ,改革することだけ決まっている,云々・・・)から,うまく行っているチームの話を聞いて,このノウハウを理論化(定式化)したいなあと思うのです。やはりグルダイをやってる人間の性ですな。

 

といいながら,一回の会で四合ちょっとのお酒が出るそうなので,昼・夜のダブルヘッダーだった私(と喜多屋さん)は一升近く飲んでいる訳で,結局は,私たちは似たようなタイプの変態ですね,自分が大好きでハッピーな人生を送らせてもらってますね,ガハハハハ,と笑い合って散会になりました。

ああ,酒っていいなあと思いました。