Ingress、やってます

Twitterでハマった人を見かけて、なんとなく始めたIngress。この一週間ぐらいかな、楽しくやってます。
時間が少しあれば、寄り道してみようかな、という気になるので運動不足解消になるので、こういうことなら歩くのもアリやな、と。

残念ながら田舎なので、ポータル(チェックポイント)が少なく、なかなか経験値がたまらない。ポータル申請したらいいのか、と気づいたのが3日目で、その頃からは申請しまくってます。
あと、プレイヤー人口が周りに少ないのも残念なので、学生に声をかけてやるように勧めてるんだけど。

さて、このゲームが社会心理学的に面白い、というのもわかるのですが、少し違った感想があるので自分語り。
以下、コロンブスの卵話になりますのでご容赦ください。

IngressはAR、つまり現実空間に仮想空間を上書きして遊ぶ、電脳コイル的ゲームなんですね。技術的に、ゲームの発想的にそこが面白いなと思う。

さて。
高校生の頃の私はといえば、友人とパソコンでゲームのプログラムを書いて遊んでばかりいたんだけど、その時に「こんなゲーム作ろう」という企画会議するのね。その時の俺のアイデアの一つに、当時住んでいた大阪市港区三先町の道という道を録画して、ゲームの中に取り込んで、俺たちの街を走り回るレースゲームというのを思いついていたのです。
もちろん当時のパソコンのスペック(i386、メモリ4MB,HDD40MBのFM Towns)で実現できるわけがない。いくら小さな町だと言ってもね。ただ、「いつも同じ背景の同じコースを走るだけでは面白くない」というところから、「そうだ、リアルな町をそのまま取り込めばいいんだ、データをアップデートしていけば同じ町でも何度でも楽しめるはず」というのが思いついた。もちろんその当時実現できないレベルの話というのはわかっていたけど、理屈上いずれできるようになるはず!と思っていた。リアルをそのままゲームの素材に取り込んだらいいじゃない!ってね。

それから20年経って、Googleのストリートビューが出た時に、あぁ、俺の思ってたこと=世界を丸ごと取り込む、が実現できる時代になったんだな、と思った。

さらにそれがゲームになった。それがIngress。リアルと仮想を行き来して。

高城剛が90年代に言っていた、「これからはネットワークとフットワーク」が、誰にでもわかりやすい意味で実現した。

と、思うと、個人的にはすごく、感慨深いものがあるのです。だから、楽しみながらこのゲームを愛していこうと思います。

ま、「へーんだ、そんなもん、俺だって思いついてたもんね!」って言いたいのかと思われるかもしれないけど、それよりは前向きな、ノスタルジックな思い入れがありますよ、という話でした。