Kosugitti's BLOG

アンドロイドは正規分布の夢を見るか

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2014 / 9月

カッコつけて生きましょう

週末にうどん屋さんに行ったとき,うちの子どもたちがお店に駆けていったのと,競うように先に入り込んだおばさんがいたことで思ったのだけど。

客は客でね、紳士淑女であるべきなのです。お客様は神様です,というのはお店側の精神であって,客が「俺たちは神様だろうがぁ」というのは違う。

お店はお店で、プライドをかけておいしいものを提供する。客は客で、プライドをかけてえおいしいものを奇麗にいただくのです。で,美味しかったらまた来たらいい。もしお店が「うちは頑固なのでこうやってたべろ」とか言うプライドの押しつけをしてきても,美味しかったらそれでいいと思うし,その押しつけはやり過ぎだと思ったらその店には行かなければいい。客が「俺は神様だから亭主,うまいとは何だ?」とか言い出して,そのプライドの押しつけがやり過ぎだと思ったらお店の人は追い出せばいいのです。

客同士は,志を同じくするものとして,仲良く平行遊びをしたらいいのです。

 

同じことは大学の教育でも言える。もちろん大学教育は客商売ではないんだけど,それは売買するというスタイルになっていないことに起因するのであって,交換する上での売り手と買い手の矜持には似通ったものがある。

うちの研究室はハードだからね!とゴリゴリに教育を強要するのはありなんだけど,それは頑固なお店が食べ方をいちいち強制してくるようなものであって,客(学生)があわないと思ったらやめたらいいんですよ。別に無理して食べ続ける必要なんかない。客は知的な空腹を抱えて,知識欲を満たして幸せになろうとしているんだけど,売り手のプライドにつきあうのも限界ってのはあるもんでね。

あるいは,売り手が客に「うちも最近経営が大変でさあ・・・」みたいな愚痴を聞かせるとか,客に気を利かせることを強要するようになってはいけない。もちろんお店の経営が追い込まれているからそういう心情になることもあるんだろうけど,それは格好わるいよね。

一方で,売り手はいいものを提供しようとしているんだから,「いやもう,満腹ですわ」とか「別に食べたくなかった」とかいう客にはお引き取り願いたいわね。もちろん,俺は客なんだから口まで食べ物を運べよ,というのは考え違い。もちろん,サービスが行き届いたお店で,店主がそこまでしようというのならいいんだけど,どの店でもそのレベルのサービスがある,と思い込んじゃダメ。いいものは提供するけど食べるかどうか、口に合うかどうかは客次第で,原則そこだけで判断するべき。美味しくなかったらお店を変えたらいいとおもうし,周辺的なサービスがいいからいいお味,ってわけじゃないでしょう(子どもにおもちゃをくれるから料理の味が良いわけじゃない)。

問題が生じたときに,消費者の権利だ!ハラスメントだ!といった言葉でこの問題に対処しようとするのではなくて,逆にちょっとカッコつけましょうよ。俺は俺の価値観で判断するんだ,ということと,価値に合わないヤツを攻撃するんだ,ということはイコールではないでしょう。

みんなが幸せになるための,当たり前のルールとして,「みんなちょっとカッコつけましょう」というのを忘れちゃいけない。カッコつけることより,経済原理が勝るという世界はとてもカッコわるいことです。



Ingress、やってます

Twitterでハマった人を見かけて、なんとなく始めたIngress。この一週間ぐらいかな、楽しくやってます。
時間が少しあれば、寄り道してみようかな、という気になるので運動不足解消になるので、こういうことなら歩くのもアリやな、と。

残念ながら田舎なので、ポータル(チェックポイント)が少なく、なかなか経験値がたまらない。ポータル申請したらいいのか、と気づいたのが3日目で、その頃からは申請しまくってます。
あと、プレイヤー人口が周りに少ないのも残念なので、学生に声をかけてやるように勧めてるんだけど。

さて、このゲームが社会心理学的に面白い、というのもわかるのですが、少し違った感想があるので自分語り。
以下、コロンブスの卵話になりますのでご容赦ください。

IngressはAR、つまり現実空間に仮想空間を上書きして遊ぶ、電脳コイル的ゲームなんですね。技術的に、ゲームの発想的にそこが面白いなと思う。

さて。
高校生の頃の私はといえば、友人とパソコンでゲームのプログラムを書いて遊んでばかりいたんだけど、その時に「こんなゲーム作ろう」という企画会議するのね。その時の俺のアイデアの一つに、当時住んでいた大阪市港区三先町の道という道を録画して、ゲームの中に取り込んで、俺たちの街を走り回るレースゲームというのを思いついていたのです。
もちろん当時のパソコンのスペック(i386、メモリ4MB,HDD40MBのFM Towns)で実現できるわけがない。いくら小さな町だと言ってもね。ただ、「いつも同じ背景の同じコースを走るだけでは面白くない」というところから、「そうだ、リアルな町をそのまま取り込めばいいんだ、データをアップデートしていけば同じ町でも何度でも楽しめるはず」というのが思いついた。もちろんその当時実現できないレベルの話というのはわかっていたけど、理屈上いずれできるようになるはず!と思っていた。リアルをそのままゲームの素材に取り込んだらいいじゃない!ってね。

それから20年経って、Googleのストリートビューが出た時に、あぁ、俺の思ってたこと=世界を丸ごと取り込む、が実現できる時代になったんだな、と思った。

さらにそれがゲームになった。それがIngress。リアルと仮想を行き来して。

高城剛が90年代に言っていた、「これからはネットワークとフットワーク」が、誰にでもわかりやすい意味で実現した。

と、思うと、個人的にはすごく、感慨深いものがあるのです。だから、楽しみながらこのゲームを愛していこうと思います。

ま、「へーんだ、そんなもん、俺だって思いついてたもんね!」って言いたいのかと思われるかもしれないけど、それよりは前向きな、ノスタルジックな思い入れがありますよ、という話でした。



大学院はカウンターの内側です

学生時代はね、まず大学というところに慣れてもらわないといけない。こういう浮世離れした世界があるんですよ、そこでのマナーを覚えてね、ということで、初年次教育はお客さんとして学生を扱うところがあるわけです。

いわば、ファミリーレストランにきて、「ドリンクバーの使い方はご存知ですか」ときくような感じでね。学生は自分の食べたいものを自由に選んで、味わっていただければと思いますよ。
まずはいろいろな料理、調理法があるということを知ってもらわないとね。

その上で、研究室配属のころに、自分はどういう料理を作りたいのかをかんがえて、専門店に入ってもらうわけです。自分は寿司職人になろう、と思ったら寿司屋にはいりますわね。ファミリーレストランで寿司は頼みませんわね。
で、寿司屋では握り方を覚えて行くわけです。それはいずれ卒論という、一人前の料理を提供する側に回るわけですから。

まあでも、学部生は職業体験みたいなもので、これでおわり。

ただし、大学院生はカウンターのこちら側に入ってもらいます。大学院は寿司職人を育てるつもりで、お客さんに出せるレベルにするわけです。

その辺を意識せずに、大学院に進学すると辛いことになる。
お寿司が好きで、お寿司屋さんになったら好きなだけ食べられると思ったのに、握らされるの?という感じでね。
職人(教員)は「うまいもん食わせてやる」といいますが、それは客としての学生に提供するためではない。自分で自分の好きな料理が作れるようにしてやる、という意味です。

大学院に進学したら、急に教員が冷たくなったとか、「お前は何が作りたいんだ」とか言い出して困るとか。それは暖簾をくぐる前に知っておくべき、客の矜恃がない自分を恥じるべきシーンですよ。

学生が研究室訪問で、どこの研究室でもいいから見せてください、というのはおかしな話でね。あるいは臨床系なら誰でもいいです、とかいうのは大変失礼な話でね。それはまるで、「和食なら寿司でもうどんでもなんでもいいんです」と言ってるようなもの。仮に本心はそうでも、それを寿司職人に言うな、ということ。

冗談みたいな話ですが、指導教員との進路相談でそういうことを言ったり、もっと酷いセリフを言うことがあるのです。本人はカウンターの向こう側にいる客のつもりだから、寿司ぐらいなら食ってやるよ、みたいな態度でいることに疑問を感じてないし、寿司職人にたいして失礼だとも思ってないんだよな。

ということで、面接の時に指導教員は誰でもいいです、とか言ったら許さないからな。希望する指導教員の論文や著作の一つも知らないような、薄っぺらい嘘を許さないからな。

大学院はカウンターの内側です。



日本心理学会;その他いろいろ

  • 前日会議のあとにちょっとした懇親会があって,そのあとは先輩につれられてラーメン屋に。目当てのところが閉まっていたりしたので,タクシーを飛ばして一乗寺の天天有本店へ。本店の味ってやっぱり違うね?これはこれでアリだね!
  • 初日のお昼は高安。12時間ぶりぐらいに一乗寺に戻ってくるという。昨晩タクシーの運ちゃんが教えてくれた,今年1月にできた天一系の「ラーメン山」にいこうと思ったら駐車場になっていた。さすが激戦区,一乗寺。でもすぐ別のいいお店に行くことができる。さすが一乗寺。
  • 初日の夜は山大関係者との飲み会。卒業生も交えて,俺が山大に着任した頃からの人脈でこうして飲み会ができるのは嬉しいことですね。
  • 二日目のお昼は,会場の横にあったつけ麺マン。こってりつけ麺はとても美味しかった!
  • 自分で話をするうちに,自分の問題がクリアになって行くーこんな経験をこの一週間で何度もしました。自分の研究をまとめて行こう,自分の研究をこうやって発展させて行こうと,研究のアイデアや方向性を確認することができた。このエネルギーを後期の燃料にしてやっていくつもりです。


日本心理学会二日目;再現可能性問題など

日本心理学会二日目。朝は再現可能性についてのシンポジウム。シンポジウムとかワークショップとか,色々な種類わけがなされているけど,フロアとの交流・討論をメインに置きたいというセッションのもくろみはすばらしいと思う。

方法論的な問題=統計的仮説検定の枠組みの限界,については別の所でも議論されている話で,今回はそれよりも「どうして追試がなされないのか」という問題について,学会の持っているシステマチックな特性や風土にウェイトがある感じ。

いわく,「価値がない(と思われている)」「余裕がない」「情報がない」「信用がない」などいくつかの問題点が指摘されていて,パブリッシュされないファイルドロワー論文もデータベース化しようぜ?という話題提供だったと思う。

ディスカッション時間は思惑通り,指定等論者やフロアから,様々な厳しいコメントがついた。オーディエンスはフラストレーションがたまるような仕掛けがなされていたらしい。

それぞれの指摘に対して発表者が回答するというスタイルは,横から見ていると(年代的な意味で)お兄ちゃんやお姉ちゃんがお父さんお母さんから叱られている,という感じだったので,若手は発言できなかったのがちょっと残念でした。

以下私見。

まず「社会心理学は科学だよね?科学は再現性がいるよね?」という所から話が始まるんだけど,果たしてどの程度の意味でそういっているのか。自然科学的になりたい?なれるの?そういうものなの?というところで既に問題があるのでは。

フロアからの指摘にあったけど,いい研究は追試されるし,悪い研究は追試されないわけで,何でも追試すればいいってもんじゃない。それはその通りだとおもう。そして,社会心理学という領域は自然科学の諸領域にくらべて,恐ろしく効率の悪い業界なのだと思う。追試したくなるほどのいい論文が出てきにくいんですよ。「巨人の肩に乗るのだ」というけど,この領域は無数の小人がいるだけで,どの小人が巨人に育つのかがわからない。

例えば学会主導的に,追試すべき論文を第三者が定めるような仕組みを作ったとする。そうすると,日本社会はいじめが大好きだから,嫌いな学者・学閥あいてに追試を吹っかけ,ほら再現できないだろうといって叩き潰し,誰かが涙の記者会見をする,という絵図がすぐに思いつく。

そうならないためにどうするか?例えばランダムに「検閲」が入って,追試するようにするとか?それは単に発表のスピードを遅らせることにしかならないよね。

どの論文を追試すべきか,再現性を求めるべきかという問題は,問題の設定ポイントがずれていて,追試をさせることを目標にしたって仕方ないんですよ。論文の重要性が定められないというのはすなわち,社会心理学会として「解くべき問題」が共有されてないから。ヒルベルトの23の問題みたいに,社会心理学者が共有できる問題を設定できれば,それに沿って自然と追試されて行くに違いない。

そういう,学会主導の重要性が提言できずに今に至っているということは,実は現状が最適な状態なのかもしれない。つまり,問題を特定できないから,みんな好き勝手にやりましょうよ,面白かったらいいじゃない,というそういう軽い科学集団。成長の見込みがない小人はどんどん淘汰されて行くけど,今はまず問題領域を眺め渡すために,罰を与えるより自由闊達な土壌を保持したい—それが社会心理学の面白いところなんじゃないかな。KSPもそういう風土,つまり「何もルールを決めないというルール」が生きている所だから楽しいのであって。

 

フロアからの質問やとりまとめ方が「Just do it」というのはまさにそうで,努力して今の状態なのよ,文句があるならそれもまとめてみんな好き勝手にしたらいいじゃない,という話だったかな,と思う。

あとは,科学を!科学を!という精神論でいくよりも、論文評価システムを変える方が、事態は動くとおもうな。心掛けより仕掛けでしょう。

残念ながら,時代とともに文化や技術が変わって行くので,100年たっても未だに新しい問題が出続ける。だから社会心理学の領域が閉じない。でも,何もしないわけじゃなくて,convergeよりdiverge,変と変を集めてもっと変にしましょう,というのが俺は好きだなあ。

 

さて。

午後は心理調査士の話。また資格かあ,とも思うし,心理学=臨床というイメージに対するカウンターパンチがまた出てきたのねという感じ。つくって儲けるのはいいけど,誰か使ってくれるかしら?まあカリキュラム的な意味でのハードルが低めなので,導入する所は多いと思う。いずれにせよ,資格問題は10年ぐらいしてからでないと効果測定できないからねえ。という感じで横目で見てました。

夕方は自分のポスター発表,意外と興味を持ってくれた人がいたのが嬉しかった。元教え子達にも絡むことができて,楽しかったですよ。

私も40を前にして,そろそろ自分の世界を作り上げて行くぞ(だから淘汰しないでねw)。



日本心理学会一日目

 

日本心理学会@同志社大学にきております。

初日の朝から,シリーズ数理心理学の展開があって,統計について日本一のベイジアンと数学?哲学?の人から公理論的に確率の話を捉えるというセッション。驚いたのは,公理の置き方によって,「確率」といっても意味が変わってくることがあるということ。

今後自分の研究で,ベイズ更新を用いるモデル化をしていこう,と思っていただけに,うかつに使えないのかな?と思ったり。とりあえず優しいベイジアン論文は読んでおこう・・・と思いましたとさ。

さて,今日のメインはWS「共分散構造分析【R編】」。なんと指定討論者にご指名いただきました。昔から豊田研究室の日心WSで勉強させてもらったし,私の本棚の一角は豊田先生コーナーがあるほどのファンなのです。それだけに嬉しいやら恐れ多いやら。

学生さんの発表がそつなく,タイムテーブル通りに淡々と進み,私の番がきました。専門的な話では勝てないので,とりあえずいくつか笑いを取ろうと。ヤマミィの画像やネタ画像で,3回笑いを取りましたので,この目標は達成。

最後に「今後SEMはどうなるのか?そしてなぜMplusを使わないのか?」と言ったら,お返事がこれ。

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拙著を紹介するのは申し訳ない,と思っていたので伏せていたのに,豊田先生のほうからご紹介いただき,恐悦至極。なぜ使わないのか,という問いに対して「君が小学生になる前から使っているよ」という説明で私はペシャンコにされたのでしたw

そりゃそうだよな,俺がMplusを知ったのは豊田先生のSEM本で,連続変数とカテゴリカル変数が同時に扱えるSEMアプリがあると書いてあったからで。導入したのはおそらく社会心理学系ではもっとも早かったクラスタだという自負はあるけど,釈迦に説法ですわなあ。

しかも,今後どこに行くのか,という話では「間違いなくベイズ。ベイズ統計を心理系・文系の学生にどうやって教えて行くかというのがテーマで,来年の日本心理学会WSではそれをやりますので,よろしく!」と次回予告までいただきましたw

完全に釈迦の手のひらの上だったなあ。でも本当に楽しかったですよ。

来年のベイズWSも楽しみです。でも我らが広島ベイズ塾も,そろそろなにかやりましょうぜ・・・!

 

 

 



全情報分析!

行動計量学会2日目は、西里先生のご講演から。

学生の頃に集中講義を受けたことがあり、また博士論文を面白いことをなさってますね、とわかってくださったので、尊敬するというかなついているというか、素敵な人なのです。

分散共分散行列をもとに分析をするのが王道の統計解析業界にあって、非線形性を考慮することの大切さをとき、歪んだリッカート尺度の使い方を批判しつつ、双対尺度法という解決策の提示もされている方。心理学畑出身のメトリシャンというところも共感するなぁ。

さて、講義は歪んだ分布なのに間隔尺度と言い張る問題点の指摘、ご自身の双対尺度法のお話から始まって、あーいつものだな、と思っていたが。

なんと10年ぐらい前に聞いた話から少し変わっていて、「やはり射影するのは良くないですね」とか「双対尺度法って名前が良くないな」とか、エッと思わせる発言もあったのだが、何より驚いたのは、近年も論文を出し続けていること。

中でも、全情報分析はすごく面白い!双対尺度法を愚直に調査データに当てはめると、行列がでかくなりすぎて解釈できないレベルになるから実用的ではないなぁ、と思っていましたが、それを乗り越える分析法を提案されていたのだ!ウワォ!
(文献はこちら)

初めて双対尺度法を習ったときは、これで世の中の尺度は全部やり直しだ!と思ったもんだが、この分析法なら、尺度→因子分析の流れも全部これに取って代わるレベルの大問題だと思うぜ!

御年78歳と伺ったが、なおまだお元気で、最近は同僚とRのパッケージ提供も始めたそうな(dualScaleパッケージ)。
一つのことをずっとずっと追い求めて、一歩一歩進んで行く、学者魂は本当に素晴らしい。
物腰も柔らかい、優しい人でもあるんだこれが。
勝手に西里先生の思想を引き継ぐのは俺だ!と決心させてもらいましたよ。心の中の弟子入り(15年ぶり2度目)。

勉強になりました。

夜の懇親会では美味しい日本酒をたくさんいただき、いろんな人とお知り合いになれたのだが、大学から駅まで4-50分ほどS先生とプラプラ歩いたのも楽しかったなぁ。おかげで帰って直ぐに眠れましたよ。

この学会を第一学会にしてる人たちの仲間に、私も入れてもらいましょう。



ここには<アカデミア>がある

行動計量学会初日。

朝から学会に参加。夕方まで,自分の発表を含めて様々な研究上の発表,討論。盛り上がる。夜は部会の懇親会。お酒の場で,今まで知らなかったことを知る。今まで知らなかった世界を知る。表立っていえないことも,ここならいえる。

大学は最高学府であり,そこにいる人は世界最先端の研究を常に考えている研究者と,学徒がおり,研究室単位,研究チームで常に面白いことを考えている。

はず。

実際はそうでもないことに喧々諤々することも少なくない。学生が多くなる,突発的事件が起きる,長期的な改革を考えるなど,世界最先端の研究とは違う話をせざるを得ない。それはそれで大事。

でもそちらのほうが大きくなってしまうこともある。それは望ましい状況ではない。大学の中では,いろいろ立場の違う人たちが,直接の利害関係にある人たちが暮らして行かなければならないから。

そういう場所から離れて,自分の好きなことを好きなように言い,利害関係ではなく興味の有無,知識の有無だけで刺激し合える世界がある。好きなことを好き勝手に言い合い,それでいてみんな独立だ。だって関係ないんだもん。自分のやりたいことをやるだけだもん。でもいいたいことはいいたいんだもん。

そういう大学の本質が,ここにはある。<アカデミア>がある。私は「大学」が好きで,私の好きな「大学」がここにはある。

とても幸せなことだ。

 

みんな,行動計量学会にいらっしゃい。



心理学者のための京都ラーメン入門

このたび同志社大学で日本心理学会大会がひらかれますので,日本中の心理学者が京都に集まるわけです。

で,お昼や夜食に何か食べたいな,とおもったら是非,京都ラーメンを試してもらいたい。私は京都に住んでいたことが会って,ラーメン好きなのは周りに知られているんだけど,未だに「京都ってラーメンが有名なんですか?」と聞かれることもあるから,ここらでワガママなまとめ方をしておこうかと。つまりこの記事は,学会大会に行く知り合いに向けて,遠回しなメッセージというわけです。

友人に京都ラーメンってどういうの?とか,お勧めはどこ?と聞かれますので,そのときにどう答えるのがいいか考えまして。三つのルートで説明して行きたいと思います。説明の仕方は,1.理論編;京都ラーメンの基礎と応用,2.実践編;「京都ラーメン食べたよ」と話題を共有したい人のために,3.地理編;学会会場から動く場合,の三種類です。

紹介するお店は,私が住んでた頃に行ったことがある,確実に美味しい所。最近ネットで京都ラーメンで検索すると,全国区レベルのチェーン店がそれっぽく紹介されてたりするけど,ここで挙げるのは京都ラーメンばかりですのでご安心を。

1.理論編;京都ラーメンの基礎と応用

有名なラーメンといえば,醤油,味噌,豚骨,塩,というベースに基づき,たとえば博多は豚骨,北海道は味噌,といった繋がり方をしています。 京都ラーメンは実は2系列あって,「醤油」と「鶏ガラと野菜」に別れます。醤油系が京都ラーメンの走りだとは思うのですが,今は鶏ガラ系のほうがより京都的,京都っぽい味といわれているんじゃないかなあ。

醤油系は「第一旭」と「新福菜館」のこの二つで決まり。特に後者は黒い。スープが黒い。目で見て醤油やなあこれ!という感じ。どちらも王道,京都駅近くにあるので是非お勧めです。

鶏ガラ野菜系の代表格は「天下一品」です。こってりしている。こってりしている。こってりしているが,しかし,脂っこいという意味ではない。それが京都ラーメン。ただ,天下一品はすごすぎた。もはやこれは普通のラーメンではありません。天下一品というジャンルです。チェーン展開しているし,別に京都でなくてもいい,という感じかもしれません。そういう意味では,「いいちょ」や「てんぐ」,「ますたに」が私の中での京都ラーメンの原点。

醤油系で「第一旭」「新福菜館」,鶏ガラ野菜系で「いいちょ」「てんぐ」を食べて,「天下一品」をしっかり押さえておけば,あとはそのバリエーションだと思っていただいていいでしょう。

2.実践編;京都ラーメン食べたよ,と話題を共有したい人のために

ここでは視点を変えて,お店の規模というか,店舗数で分類したいと思います。

まずは全国チェーン展開している京都ラーメン。これもやっぱり「天下一品」が一番強いかな。次に「来来亭」,京都市内に多いのは「横綱」。いずれも展開されるだけあって,どれもこれも京都ラーメンの基本がしっかりしています。チェーン展開すると場所によってはオリジナルの味と違うんじゃない?という問題もでてくるけど,横綱は京都での展開がメインだから味のぶれは少ないし,来来亭は山口県でも食べたけど大丈夫でした。天下一品は全国展開しているから, 多少ぶれることはありますが,今までのところ「阪急○橋」と「京都駅にもっとも近い所のあれ」以外は大丈夫でしょう。スマホなどで最寄りの店舗を探して,行ってみてはいかがでしょうか。

次に複数店舗を持っているお店。「天天有」は四条烏丸や四条葛野大路にできたので,アクセスしやすくなりました(本店は一乗寺) 。「てんぐ」も西陣にできたので,オリジナルの常磐店よりは行きやすくなったかと。「ほそかわ」も西院(西大路四条)にあるし,「ますたに」は京都駅にある京都拉麺小路にも入っているから,遠方からのお客さんが変える前に立ち寄ることができる(ただしいつも行列は長い)のがいいですね。「珍遊」は一乗寺よりも三条店のほうが行きやすいでしょう。

最後に,一店だけで勝負しているけど美味しいお店。これはもちろんたくさんあるので,お勧め順に列記します。上から順にお勧め度高,ね。

  • いいちょ;京都ラーメンの原点。京都ラーメンを食べたい,というのであれば必ず行かねばならないお店のひとつ。チャーハンと一緒にどうぞ。
  • 銀閣;車で京都南ICより一号線をさらに南。餃子やチャーハンとともにどうぞ 高安;サブメニューの鳥の唐揚げもお勧め。ビール飲みたい。
  • 高安;店内は奇麗にリフォームされて,女性でも入りやすい雰囲気。しかしサイドメニューの唐揚げをビールとともに先にやってから,ラーメンを食べるというガッツリ系の生き様をお勧めします。
  • タンポポ;赤いんです。ものすごく赤いんです。でも美味しいンです。
  • 東龍;クリーミィ系の走り。天下一品総本店がお休みでしたらこちらに移動すべし。
  • ラーメン研究所;京都駅から15分ぐらいですが歩いて行けます。バリエーション豊富。
  • 麺や向日葵;京都大学・百万遍より少し東側,バスでひとつ奥まで行って歩きましょう。奇麗な塩ラーメン。
  • 高倉二条;麺にこだわった中華そば系。烏丸御池から歩けるので,お宿が近ければ是非どうぞ。
  • 麺屋○竹(まるたけ);鶏ガラ野菜系に和風だしをプラス。ホロホロのチャーシューも美味しい。御所の南側。
  • たく味;百万遍(京都大学近く)から歩いて行ける京都ラーメン。京都大学に用事があるときは是非お立ち寄りください。
  • 荘 夢を語れ;一乗寺にある二郎系ラーメン。
  • 番外編;担々(担々麺);京都で担々麺を食べるならここ。四条大宮と西院(西大路四条)の間にあるので,バスで壬生寺まで行って歩いたほうがいいかな。
  • 番外編;中華のサカイ(冷やし中華);京都の北のほうで少しアクセスが不便ですが,夏になると一度は行きたくなります。他の中華メニューも美味しいよ。

3.地理編;学会会場から動く場合

京都の町並みは碁盤の目。東西の通りは一条から十条まで,南北の通りは西大路から東大路までが所謂洛中ですが,学会会場の同志社大学は今出川通りと烏丸通りが交差する場所にあります。御所の北側で,東西でいうとほぼ中心線,南北で言うとやや北です。烏丸通×七乗がJR京都駅なので,烏丸通沿いか,繁華街の四条通(四条烏丸,四条河原町)付近で宿を取ると便利。もちろんJR京都駅近くに取られた人も多いと思います。市内の移動はバスが便利。乗り継いで行く場合は一日乗車券を買っておきましょう(車内で運転手さんから買えます)。

ということで,学会会場からラーメンを食べに行くとすると,「天下一品今出川店」にいくか,バスで西に行って「てんぐ西陣店」,東(銀閣寺のほう)に行って「ますたに」に行くのが行きやすいかしら。

JR京都駅近くからラーメンを食べに行くのであれば,駅から少し歩いて王道のひとつ「第一旭」「新福菜館」に行くのが正解。東寺を観光するついでに健脚であれば「ラーメン研究所」がお勧めです。

四条烏丸付近から動くのであれば,「天天有」がCOCON烏丸(という四条烏丸南西角のビル)の地下にあります。繁華街でウロウロしていたのなら,三条通りになりますが「珍遊三条店」もお勧め。

ちなみに,移動のしやすさを全く無視するなら,京都ラーメンの激戦区は一乗寺のあたりにあります。「高安」「天天有本店」「荘 夢を語れ」「珍遊本店」「極鶏」など,どこに行っても美味しいこと間違い無し。タクシー飛ばして15分,行って損しない世界ですよ!

 

以上,お勧めの京都ラーメンでした。あー,食べたくなってきちゃったじゃないか。




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