問題意識

休憩中に、今年の学部生が、卒論で悩んでいるという話を聞く。

テーマはみんな決まっているらしい。
「どうやって卒論を書くんですか」と指導教授に相談したところ、論文のフォーマットを教えられたそうだ。しかし、彼らも一年心理学をやってきているので、レポートの書き方はしっかりわかっている(俺が教えた)。つまり、そういうことではないそうだ。

では何がわからないのか。

結局、「卒論」とか「社会心理学」を親身になってやっていないということなんだろうな。
「このテーマだと、きっとこうなるに違いない」ということがわかる、というのと、実際にそのテーマを追い求めることとは違うのですよ。

実際に動いて初めてわかることがある。

あと、これは私の古い友人の名言なのだが、「わからないということは、そいつがわかろうとしていないからだ」。

「わからない」というのは、自分でどこかに限界を設けているということ。わからないといって、思考停止してしまえば楽ですよ。

彼の名言は、言い換えれば、わかろうとすればわかる、天は自ら助くる者を助くということだ。

これは要領のいい最近の大学生には、まだわからないことかもしれない。