智と策略の後輩

 朝から大学に出る。

 今日は学部生の卒業論文中間発表会。学部生の一人に「是非来て下さい」と言われていたので、顔を出してみた。
 全員パワーポイントでの発表で、それなりに見える。もちろん結構進んでいる子と、アイディアを書き連ねただけの子がいるのだが。さぁ、この予定に従って、ちゃんと夏休み中頑張ってくれるのだろうか。
 ともかく、「若気の至り」といった感じが出ていたので、大変面白かった。

 大学にAPA Style Helperなるソフトを買ってくれるようお願いする。これがあれば、英語論文の書式を整えるのはずいぶんと楽になる。

 院ゼミでは連絡事項がいくつかあるぐらいで、さして発展的内容はナシ。
 その後、有志だけでやった飲み会の方がはるかに問題をはらんでいた。

 先日紀要論文を書き終えた、二人の後輩OとH君の慰労会のつもりで開いた宴会。
 今日の院ゼミで、「次の紀要の締め切りが今月末だが、どうする?」と先生が聞いた。あれほど苦労して書いたのに、すぐに次の話題ですか?と苦笑いした後ではあったが、お酒を少し飲むと「じゃあ次も書いちゃうか」ってなノリになった。今度は締め切りが11月と、ちょっと時間に余裕があるので、その所為もあったが。

 後輩Hが言う。「私でも、苦労すればあの程度の論文を書ける。あなたはよっぽど素晴らしい論文を書くのでしょうね。」

 答えて曰く「書いてやる。その節穴をかっぽじってよく見ていろ。」

 後輩への、この一ヶ月のアドバイスがそのまま自分に返ってきた。私もウカウカしていられないということか。

 ともかく、刺激を与えてくれる交互作用に感謝。