今はもう動き始めた古時計

 結婚祝いにもらった時計がいつの間にか止まっていたのが、二ヶ月ほど前の話。

 そういうわけで、最近は腕時計をしていなかった。
 基本的に腕時計は好きじゃない。腕が重くなるように思うからだ。俺は自由人だから、縛られたくないのよ(ネクタイは格好いいから好きだ)。

 しかし大学院の同僚から、結婚祝いとしてもらった腕時計は、お金もさることながら荷重がかかっているのでつける価値は十分にあった。
 ある日、どこかにぶつけたのか、表面のガラス板にひびが入っていた。それでも針は動いていたのでそのまま使い続けていた。その後針が止まったのは、単に電池が切れただけだろうと思っていた。

 回りくどい話になった。
 ともかく、月曜日は発表があるので、時間を気にする必要がある。携帯電話をパカパカ開けながら時間確認、というわけにはいかないので、時計が必要だ。
 そこで、今日は電池交換と、ついでにガラス板も替えてもらえないかと、時計屋に足を運んだのである。

 針が動いていない時計なので、腕にはめることもなく、プラプラ振りながら時計屋を目指す。
 で、時計屋さんに「これ、電池交換して欲しいんですけど」というと、「あら・・・ガラス割れてますね。針は動いてますが?」という。

 なんと、何が原因かはわからないが、勝手に針が動き始めているのである。復活だっ!
 時計屋曰く、「割れたガラスの破片が入って接触が狂っているとか・・・とにかく、理由は色々考えられます。ガラス板はメーカーによって違うので、うちでは修理できませんから、メーカーに持って行ってもらった方が・・・」とのこと。

 とりあえず、今も動いているので、当分騙しながら使っていこうと思う。
 最悪のパターンとして考えられるのは、発表途中に止まってしまうことだ。30分もたずにね。

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