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 CKBの新アルバムタイトルではありません。私の体重です(涙)

 もうダイエットとか気にするやメタ。少なくとも年内、論文のプレッシャーがなくなるまでは。イライラしたくないもん。してないけど。

 今日は午前中は学生、午後はある企業の人と、卒論およびデータ分析の相談に乗る。
 大変エネルギーを消耗した。必死で考えたり、人の反応を必死で読みとったりすると、そりゃあ疲れます。その人と対峙している間はいい。開いてからエネルギーをもらうような感じすらあるので、その間は多少体がしんどくてもしっかりやれる。しかし、その後ドッと反動が来る。今日は肉体的には元気だったが、ぶっ通しだったこともあって、なかなか疲れた。午前中の学生は、お茶を飲みながらボンヤリやれたのだが、午後の分は三時間以上真剣勝負だったからな。
 しかし、自分の(あるのかないのか、有用か無用かわからないような)才能をアテにしてくれたりするのは、うれしい。こちらも発憤しますな。

 電車の行き帰りで、養老猛の「逆さメガネ」を読む。この人の教育論だ。
 この人の著作は他に、「唯脳論」や「バカの壁」(ベストセラーらしいですな)も読んでいる。この本にも共通するのだが、この人の話は非常に分かりやすい。ずっと大学で教鞭を執っていただけあって、話がうまい。話の持って行き方がうまい。しかし、そのうまさの秘密は、多少細部に語弊があっても、大枠をつかませ、直感的に理解させるというパターンにある。
 言い方を代えよう。この人の文章は、8割方ただしい。しかし、残りの2割は厳密性に欠けている。この人の学術書・学術論文では流石にこういうことはないのかもしれないが(解剖学の専門書なんて読んだことネェよ)。

 で、だいたいあっているし、自分がうまく言語化できないことをサラリと書いてくれているようなので、ストンと納得がいく。きっと自分の中にないことでも、これだけシュッと書かれたら納得できるんだろうな。
 厳密でないことは不満だけど、スイスイ読めるし、共感することも多いから、勉強にはなる。なるほど、そういう言い方もあるのね、といった感じだ。

 これを今度教材で使ってみようかしら。学生がこの人(および同じ危機感を持っている私たち)と、どれほど共感できるか。テストしてみたいものだ。