黄金の羽

 春眠暁を覚えず。

 眠い。よく寝たはずが、眠い。行き帰りの電車の中で、熟睡してしまいました。

 研究員になったので、今日はゆっくりゼミにだけ顔を出す日。だから家でコチコチ文章を書いていたのだが、眠気に襲われいかんともしがたいので、早めに登校した。学校のパソコンで続きをやろうとしたのだ。学校ではさすがに居眠りしないからね。でも電車ではぐっすり・・・。

 ところで、ぐっすり眠るまで開いていた本がある。
 橘 玲著「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方−知的人生設計入門−」というヤツだ。
 これはいい。いい本だ。目から鱗が落ちます。

 「金持ち父さん 貧乏父さん」がベストセラーになり、いろいろ投資・資産運営に関する本が出ているが、この本はなかでも非常に読みやすい部類にはいると思う。かなり単純に、かつロジカルに話が進むのだ。それに「金持ち父さん・・・」が日系アメリカ人の書いた本で、アメリカの税制などに対応するべく論じてあるのに対し、こちらの本はいかにこの日本でお金持ちになるか、というのをねらいとしているから、ありがたいのである。

 冒頭に、これからは知識社会、情報化社会だから、情報を持っていれば得をするということが書いてある。インターネットなどで、情報の公開がどんどん進めば、いかにうまく情報を手に入れるか、ということがキーだというのだ。ここまではよくある話である。だがその後、近代社会の構造のなかで、構造的な隙をついて儲けを出すことが出来る、要はそれに気づくかどうか(その情報を持っているかどうか)だ、と話が進むのだ。こうなると黙ってはいられない。その構造的幸運とでもいうべきものを、この本では「黄金の羽」を拾う、と表現しているが、黄金の羽の在処ぐらいは、今のうちに知っておいてもソンはないはずである。

 あまりうまくこの本の長所を紹介できないが、それはまだ読み始めであるから、と言い訳しておこう。
 でも人生設計をまじめに考えているひと、一読をお勧めします。
 これからは賢くないと生きていけないんじゃよー。