完成と同一化

妻とテレビを見る。クイズ番組。同じ番組を再放送だとか録画だとかリアルタイムだとかで,何度かみたことのあるシーンが繰り返される。幸い,最近は物忘れすることを覚えたので,何度みても初めてのように楽しめる。

しかし,妻が言う。
「それ,前も同じ反応してたで」

それを聞いて,あぁ,こまったなぁと。俺はもう,こんなしょうもないレベルで成長が止まってしまったのだろうか。今後成長することは望むべくもなく,この後の30年近い労働人生を同じことの繰り返しになるのだろうか。俺は常に変化し続けていたかったのに,最もつまらない安定状態に陥ってしまったのだろうか。

そんな風に少し落ち込んでいると,「そういうことではない」という。
何かというと,前回みたときに生じた妻の発言を,今,俺が思いついたかのように発言するという。
なるほど,そういうことか。それは,夫婦が同じ人格になりかかっているのであって,良いことではないか。

戸籍上,夫婦は0親等,というか親族関係という観点からみれば同一人格である。
結婚して十年,そろそろ心理的,人間的にも同一化が始まったのか?

というと,妻は嫌な顔してたけどね(笑)

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