千里の道も一歩から

関西から山口まで,車でだいたい500kmです。今回も往復で1000km強のドライブだったわけですが。

あの,車で行き来するのは,新幹線で往復するのとは全然違うね。
今回は,行くとき途中で一泊したし,帰るときは一回しか休憩せずに一気に帰ってきたんだけど。
昔は距離ではなく,90分置きにかならず休みを入れてたりしましたが,最近は一気に帰ったりするんだけど。

そういう行き来の道中でいろいろ考えることがあるわけです。

徒歩で,鯖街道や熊野古道を歩いたときにも思ったんだけれども。
当たり前のことを言いますけれども。

あぁいう時って,自分ががんばらないとすすまないし,自分ががんばるとすすむ。最初は500kmもあるのか,広島まで130kmもあるのか,岡山まで250kmもあるのか,とかいろいろ思っている道のりも,徐々に減っていく。

この「道中」についての考え方,をいろいろ考えるわけです。

もちろん,理屈の世界ではピューッとゴールにたどり着くのが正しいし,むしろわざわざ時間をかけることに意味がないというのが答えになる。ところが実際の社会は,どこでもドアみたいに即ゴールにたどり着くわけじゃなくて,徐々に,徐々にしか進まないこともある。だからといって,進めなければすすまない。進めるためには,自分で努力するしかない。自分の努力は大変なんだけど,誰も助けてくれない。そのかわり,自分で進めたことは必ず結果に結びつく。こういう「現状」ってのもあるわけで。

この「やるしかない」「やればできる」「頼れるのは自分だけ」「やればやるだけすすむ」「やらなければ何もすすまない」っていう,いわゆる【仕事】についての感覚を学ぶためにも,自分の足で動くことを経験し,メタファーとする必要があるんじゃないかな,と思うわけです。

もちろん,「やっぱりコツコツやるのが一番」とか,「とにかくゴールに先につけばいい」っていう両極に触れる話にしちゃ駄目だよ。それはいわば,「北海道だろうが沖縄だろうが,自転車で行きます」とか,「とにかくどんなルートでもいいから再短時間でいどうできる乗り物に乗れ」とかいう話であって,洗濯するよろこびや,旅(=人生)を楽しむ生き方じゃないからなぁ。

俺も変わったかね?