初めてのお手紙

学生に、メールで課題を提出するように指示した。
今日までに数件のメールが来ているが、驚くことにその半数が「件名なし」「本文なし」で「添付ファイルのみ」である。

初めてのお手紙じゃないんだからさ、本文に宛名を書いて、自分の名前を名乗って、用件を書いて、最後に「失礼します」の一言も書けないか。二十歳にもなって、手紙が書けないとは情けない。

ふと気づいたが、彼らは小学生ぐらいの頃からインターネットやEメールがある環境で育ったんだな。だから、メールの特性について改めて学ぶことが無かったんだろう。メールはほとんど無いことだけど、届かないことだってあるんだよ。電子の藻くずになることがあるんだよ。相手があけたかどうかは、(そのままじゃ)確認できないんだよ。htmlメールは俺は嫌いです。というか嫌っている人が結構いるので、プレーンテキストで送るのが基本です・・・。こんなこと、しらんのかな。知らないことにしてやろう。知っててやっていたら、タダの無礼者だ。

腹が立ったので、「無礼者、こんなメール受け取ったことになるか、バカ」とか返事してやろうかと思ったが、ちょっと深呼吸してから「空のメールが届きましたが、何かの手違いですか。ウィルスかとおもうので、添付ファイルはあけてません☆」という返事にした。

大学は、社会に出る前に、社会の基本的なルールを教える機能もある、と大学の機能を拡大解釈して(あるいは「常識的」に解釈して?!ケッ)のことです。