文献案内

先日の飲み会で、I先輩が「もっとたくさん本を読んだ方がいいかな」と言った。

それを受けてF先生が「あまり読まなくてもいいんじゃないか」と言った。感性の方を大事にすべきだ、というご意見である。

横で聞いていて、その間がいいんじゃないか、と思った。はばかりながら、私が勧める読書は「一冊を何度も読む」というものである。

良書はいつ読み返しても新しい発見がある。
例えば「対人関係論」とか「親密な二人についての社会心理学―パーソナル・リレーションシップ」は大学三回生の時から何度も読んでいる。何度読んでもワケがわからない(笑)次々に考えさせられるからだ。本当は悪書なんじゃないか、と思うことさえある(笑)でもひとかけらでも真実があるとすれば、それは知りたいと思うから何度でも読める。
対人関係論

例えば「因子分析法 第2版」も良書だ。この一冊に、因子分析についてのほぼすべての情報が詰め込まれている。いつ読んでも新しい発見がある。というのは、自分が成長するにつれて、かつて読んでわからなかったことがわかるようになったりするからだ。

最近は、新書や入門書など、たくさんのわかりやすい本が出ているが、その手の本を山のように読むよりも、難しくても一冊ですべてを網羅している本を、何度も何度も読む方がいいんじゃないかな。

ところで、今読んでいるのがコレ
心理学研究法の新しいかたち (心理学の新しいかたち) 心理学研究法の新しいかたち (心理学の新しいかたち)
これの二章を読んで、「コスギボン」を書く気がなくなった(笑)
尺度の作り方について、最先端の知見を元に、非常に丁寧にわかりやすく書かれている。いっちょ尺度を作ろうかしら、なんて思っている人は必読。

ついでに。案内がありますが、近々出ます。明日にはISBNをアップしようと思います。
北大路書房:近刊紹介

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