08月14日のぼや騒ぎ

  • 昨日、テレビで「人はなぜ逃げ遅れるのか」という話題をやっていた。正常性バイアスといって、「いやいや、たいしたことないよな?」と事態を過小評価しているうちに、大惨事に巻き込まれていくという話。その先生(心理学者)が言うに、安全は安心より重要なのですよ、とのこと。名言だと思った。
  • だいぶ前に、さいとうたかを氏がテレビで言っていたが、「安全をなんと考えるか」というのも同じ思想だと思う。青信号だから大丈夫だとか、賞味期限が切れたから食べられないというのは、判断を自分の外においてしまっている。そんな現代人はおかしいのだ、自分のみを守るには自分で考えよ、と。青信号でも横から車が突っ込んできたら、自分は悪くないと言っても怪我をするのだ。大けがをして、あるいは、死んだ後で、悪くなかった、正しかったというのがなんになるのか、と。
  • とまぁ、話は横道にそれたが、いざというときにそれが「いざというとき」かどうかを判断できるかどうかというのは、大事なことなのですよ。
  • さて、本日の朝五時頃。どこかでジリジリとベルの音が鳴り続けている。うるさいなぁ、止めろよー、と思ったが、それに加えて救急車のサイレンまで聞こえてきた。なんやねん、どこやねんなー、と思ったが、その朝の夢うつつの頃にふと、テレビのことを思い出した。これがその「いざ」やったらどうかね、と。眠いなぁ、面倒だなぁなんて言ってる場合か・・・?と。で、起きてベランダに出てみた。
  • なんとびっくり。ベルの出所は向かいのマンション。一人の男がうろうろして、泣きながら?電話している。「501です、501です〜」といっている。しばらくして、消防隊員がやってきた。どうも向かいの501で火が出ていたようだ。ドアを開けると、部屋の中が赤く光っている。消防隊員が「消化器はっ?!」と叫んでいる。踊り場の消化器を持ってきて、とびこんだら、しばらくして煙が上がり、鎮火した。消防隊員のリーダーらしき人が、「○○でぼや騒ぎー」と無線で連絡したので、一安心。
  • おもしろいもので、一つ上のフロアで女の人が赤子と子供を連れて非常階段から逃げようとしていた。その後遅れておっさんがもさもさ行く。その頃には鎮火していたので、逃げるのは途中でやめたようだが。やはり、守るべきものがあれば、安全には敏感になるのだ。一方で、おっさん、というか男はどっしりしているべき、という風潮のせいか、正常性バイアスをがんがんに働かせて平静さを保っているようだった。
  • ありがたいもので、朝の五時だというのに、十人弱の消防隊員は全力でマンションの階段を駆け上がっている。途中でちょっと偉そうな人が、若そうな人に、「そんなところでホースをのばしてどうするんだっ」と罵声を浴びせたりもしていたが、それぐらい必死になってくれていると言うこと。この、単純だが、すてきな日本の安全システムはすばらしい。朝から、ありがたいなぁ、ありがたいなぁと感謝の念がわき起こった。
  • 情けないもので、消防さんを呼んだのは501の住人、しかも男性だと思うのだが、もうパニックになっていて、泣きそうな声で、「わかりません」「501!」を繰り返していた。消化器はーっ?!と消防さんが聞いているのに、わかりません!わかりません!と首を振るだけだったよ。あそこまで人間って情けなくなるのかね?普段の覚悟の問題だろうな。
  • ここまでの記事を読むと、ひょっとしたら大事だったんじゃないか、と思う方がいるかとおもいます。でも。非常ベルが鳴り響いて、消防車(とポリス)も来ているんだけど、実際騒いでいたのは、当のその部屋の住人、その隣の住人、その上の住人(子連れとおっさん)だけで、後の家は全く何の動きもなく、ドアは閉じたままだった。向かいのマンション、まさか三件しか入居してないってことはないだろうに。うちのマンションで顔を出しているのも俺だけだった。うちは24戸入ってます。みんな、サイレンやベルが聞こえなかったのだろうか?それとも「逃げ遅れる人々」が住んでいるんだろうか。うちが過敏なのか?確かにテレビを見た後だったから、というのは一つの要因だろうけど・・・。みんなももっと、「安全>安心」を意識した方がいいんじゃないか。
  • 我が家はそんなこんなで、全員五時起き。妻や娘は最初寝ていたんだけど、ワタシが起き出した気配で妻が起き、誰もいないので娘も起きたようだ。娘は朝のつもりでパッチリ起きたけど、我々としてはもう少しゆっくりしたいわけで・・・。無理矢理寝付けて、寝直しました。
  • 午後になって、母や兄、妹が遊びに来た。娘をかわいー、かわいーといいに来た。堪能していただけましたか。また来てくださいね。

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