俺に労働は無理だ?

最寄り駅近くにあるスーパーが、新装開店した。

新装開店セールをやるというので、妻が出ていくのにあわせて家を出る。
なんと冷凍食品が6割引きだ。お弁当を持っていく我々夫婦としては、冷凍食品は助かるのであるからして、これは買いにでかけねばと思った次第。

スーパーに近づくと異様な熱気。このとき自分の考えが甘かったことを思い知らされた。
ものすごく混んでいるのである。
ただの人混みではない。人数だけ言えば、そこらのコンサートやライブなんかとは比べものにならないほど少ないのだ。しかし問題は、全員が殺気立ってものを奪い合っているということである。

冷凍食品は中でも最も激戦区である。そりゃそうか。
ただの人混みは嫌だなぁ、と思うだけだが、今日は少々恐怖すら覚えた。人が手に取った商品を、向こうからつかんで奪っていくという、まるでマンガのようなシーンを何度も見たのである。
みんなもお弁当のおかず狙いなのだろう。冷凍庫の中にはうどんやおでんしか残っていない。店員が段ボールを抱えて来て、振り分けることもなく最寄りの隙間から追加の商品を流し込む。良さそうなものであれば、瞬時になくなる。
なんとかして冷凍庫の前にまでたどり着いたが、めぼしいものはなく、あってもこの有様で、闘うことに疲れたから数点手に入れただけで精算することにした。

ところが、レジの前も長蛇の列。15分以上待たされてやっとこさ千円ちょっとの買い物を済ます。
この後散髪に行ったりしようかな、なんてほのぼの考えていた夢想は飛散し、まっすぐ帰った。

主婦にはなりきれない。

ところで、今日は一日内職?をしていた。いや、家のパソコンに向かってあるバイトをしていただけです。
GUIで使う統計ソフトがあるのだが、ある企業の依頼でそれを自動化するプログラムを書いてくれと言われているのだ。〆切が迫っているので、なんとか今日中にものにせねば。

ところが、これがなかなか厄介。GUIのものをわざわざCUIに落とすのだ。昔はCUIでこのソフトを触ったこともあったが、8年ぐらい前のことで・・・悪戦苦闘も甚だしい。今深夜三時前だが、やっとこさ完成?した。これからまだデバッグ作業などがあるに違いないのだ(クライアントにはもう送ったが)。やれやれ。

これをしながら考えた。自分が研究用で使うソフトやプログラムであれば、多少バグや不自然なところがあっても「使えたらいいや」と思うのだが、今回はどういうユーザーが使うかもわからない、ある程度の完成度が求められる「商品」を作らねばならないのである。
これがプレッシャーになった。美しくないのでは?とか、もう少しこうすれば便利に使っていただけるはず、と考えながら・・・

肩がコリコリになった。
こんなこと続けていたら死ぬよ、あたしゃ。

俺は普通の企業で働くのも向いていないのかもしれない。