西里静彦著「データ解析への洞察」を読んで

データ解析への洞察―数量化の存在理由 (K.G.りぶれっと)
データ解析への洞察―数量化の存在理由 (K.G.りぶれっと)」を読みました。薄いリブレットなので大変読みやすかった。Windows7のSP1パッチを当てている小一時間の間に読了。
お話は,先生にかねてから教わっている内容を書籍にしたもので,よくわかるから読むスピードも速かったことは間違いないのだけど,先生のご著書で日本語で書かれているもの,入手可能なものが少ない昨今とあれば,是非皆さんにも一読を勧めたい良書。

内容は,簡単にいうと,Likert型の尺度をなんでそんなに乱暴に考えなしに使うんだよぅ,というものである。
取りあえず調査,取りあえずアンケート,という訳のわからないことをいう人は,絶対読んでみないと,だね。統計を避けて生きている,臨床系の学生には講義前に無理矢理読ませる課題を課そうかな。

カテゴリが等間隔で線形的である論理的根拠なんか,自明ではないのである。そこを立ち止まってちゃんと考えろよ!という本です。

非線形や非正規,順序的重み付けの方法については,昨今の統計業界でずいぶん進歩しているのだけど,そういう発展的なことにも興味がないくせに,取りあえず調査とか取りあえずアンケートとか言う訳のわからないことをいう人が大量生産される現状を考えると,大学初等教育ぐらいで徹底的にやっておくべきことかもね。

ということで,お薦めの一冊でした。

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