発達障害の子どもたち

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)」を読みました。帯に惹かれたな。帯には「治ること治らない子、その違いはどこに?」とあります。
なぜかというと、知らなかったから。うちの教室は臨床系が多いですからね。対象としているのが何で、どれほどの規模で、どうやって介入しているのか、という実態のところを知っておくために、読んでみました。

いや、非常にわかりやすい。正直、本当に無知だったので、「いやー、きっと大変な現場があるんだろうなぁ」ぐらいの理解だったんだけど、何がどう大変でどうすればよいか、原因はあるのか、何なのか、ということがちゃんと書いてあって、大変勉強になりました。むしろ、こういうアプローチは大事で必要なんですよ。

ただ、それが臨床心理士の仕事かどうかといわれたらわからない。臨床心理士の良いところは、MMPIとWISCができることだと思っている。その二つは心理尺度として弱いかもしれないけれど、少なくとも現場では役に立っているようだ。私は、ならばよし、と考える。ただ、この心理尺度(というか知能検査、あるいは臨床例の判別)は臨床心理士でなければ使えないものではなくて、現に著者は精神病理学、どちらかというとお医者さんの方なのだ。これからは、医者の持つタフネスに負けない強さをもち、きちんと臨床心理士ができる土台を固めないと、不必要といわれる時代が来ちゃいますよ。薬も出せず、治療もできず、理解だけされてもにゃー、って言われますよ。

とにかく、ADHD、LD、アスペルガーなどがどういう違いで、どういう特徴を持つのか、といった基礎知識から、適切な対応を取れば発達障害=disorderは発達と共に適応的にできる、という考え方など、学ぶところの多い本でありました。

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