次の日、学会と観光編

朝から後輩M(K?)の発表があるので、学会会場へ。パスポートが見あたらなくて、探し回って、フロントに聞きに行ったらそこに置いてあった、というプチイベントが発生したため、出発が少し遅れた。しかも地図を見ながら、まずヒルトンに行ったら、レジストレーションはここじゃないという。もう一つのホテルだ、と言われてまた移動。しかも道に迷った。すぐに間違いに気づいたから良かったけど、これで時間の大幅ロス。会場に着くとポスターセッションはもう始まっていた。

会場は思ったより広くない。日本の学会と比べると十分に大きいのだけど、スウェーデンの時と比較してしまうからそう感じるのだろう。ただし、口頭発表の会場は結構すごいですぞ。今日これから発表があるんだけど、一寸した記者会見場ぐらいのものはある。よぅし、華々しくデビューだ。

ともかく、午前中の二時間で発表が終わったので、女房子供と合流して観光へ。アテネの中心街に出て、国立美術館に。ところが何かの手違いで、違う美術館に入ってた。まぁいいけど。
お昼ご飯を食べて、さぁアクロポリスの丘にでも行こうかな、と思ったけど、先輩や友人に制止される。今が一番暑い時間だから、少し待った方がよいとのこと。それもそうか、とカフェで時間を潰すことに。
しかし、ヨーロッパはアメリカと違って、みんなカプカプたばこを吸います。昔の日本もこんな感じだった。どちらが正常な状態なのかは知らないけど、周囲をスモーカーに囲まれると、子供に悪いし、妻はたばこの煙が嫌いなのだ。そこであまり休めてもないけど、アクロポリスに行くことに。

結構な登り道を進んでアクロポリスの丘、パルテノン神殿に到着。補修作業の足場が興ざめだが、それでも本物はいい。格好いい。これだけのものを、これだけ高いところに作るには、よっぽどの人足が要っただろうと思うし、それだけに神様に対する敬意とか、時の権力者の強さを表しているんだなぁ、と思わされ。

ところで、感想はと聞かれると「ツルツルでビュービュー」と答えます。ツルツルとは、足下の大理石。みんなが歩くので磨かれて、ツルツルになっている。歩くのに気をつけないと簡単に滑ります。ビュービューとは、丘の上なのですごい風が吹いているということ。暑いことは暑いのだけど、あれだけ強くて乾いた風が吹くと、汗は飛ぶし少し涼しく感じるぐらいである。山を下りるときにまた汗をかくんだけどね。

娘のおむつを替えてあげたいのだけど、トイレがないな、ないなと探し回って、結局駅に来てしまう。駅にもなくて、さらに結局ホテルまで連れ帰ってしまう。ギリシアは水道整備が不十分なので、トイレに紙を流してもいけない、というぐらい。大変なんです。

夕食は仲間と合流してイタリアン。美味しかった。