Kosugitti's BLOG

アンドロイドは正規分布の夢を見るか

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2017 / 9月

日本心理学会参戦記

9/20-22の日本心理学会@久留米に参加して来ました。

 

ありがたいことに,2つのWSからお声がかかって,話をさせてもらいました。また,一つチュートリアルWSを開いて,そこでも話をして来ました。3つも発表を準備するので,夏休みの間はなかなかプレッシャーでしたが,とりあえず無事終わって良かったです。

最初は日本における数理心理学の展開XXVI。これほぼ最初の頃から列席している自分としては,登壇する側に回れたのはすごく光栄なこと。しかしまあ,最初は意気込んで引き受けたものの,内容が「これ見てる人面白いかなあ」と思いながら作ってました。言いたいことは,シミュレーション研究してた人はベイジアンモデリングを使うとデータとの検証がしやすくなったよ,という話で,いくつかの実例を出して喋ったんですけど,時間を10分オーバーしちゃって,すみませんでした。まああのWSはいつもゆるい感じだから,ええかなー,と甘えちゃったところがあるんですけど。

次の登壇は三日目の朝で,ベイズ統計をどうやって心理教育に入れて行く?って話。
スライドは公開してますので,ご笑覧ください。山口大学の心理統計は先端を行ってるぜ〜,って,うちの学生にも思って欲しいなあ(笑

Jap2017 ss65 優しいベイズ統計への導入法 from 考司 小杉

 

この後は塾メンバーのWS。満席で部屋には入れないほど。関心の高さが伺えました。やったね。

実は気づいてなかったんだけど,こういう話があって。

思えば遠くに来たもんだ。そしてまだまだいけそうですね。

この次もベイズ。今度はTWSで,うちわではこれは「販促TWS」だったのです。犬4匹本のね。

犬4匹本は,確率って何?Rって何?というところから始まって,帰無仮説検定木っ端微塵,を経て,一般化線形モデリング(の全て)まで案内するという意味で,初心者のバイブルになると思っています。本当にいい本なんです。この本のエッセンスとして,ベイズの基本的考え方と,帰無仮説検定の問題点と統計モデリングの基礎を伝えました。こちらも満員御礼感謝です。当日の資料がありますので,良かったらこちらのサイトにもどうぞ。

ところで,学会直前,15日に刷り上がったというこちらの本。通称「コワい本」ですが(表紙がなんか怖いから),こちらの方がより心理学的,認知モデリングとしては詳細に書いてあるので,犬4匹本の次にこの本を手に取って欲しいものです。ベイジアンモデリング,盛り上がっていこうぜ。

とまあ今回の日本心理学会はこのように,私はもちろんベイズまみれでしたけど,全体的にもベイズ統計に対する注目度の高さを感じました。後は時系列データ,ビッグデータのあたりかなと思いますが,この辺にもベイズ統計はうまく効くのです。誤差まみれのデータをクリーニングするとか,自己相関の高いデータを状態空間モデルでなんとかする,という話でベイズ統計大活躍なんだよね。

公認心理師関係の情報を集めて回る余裕がなかったのが心残りかな。

でもまあ楽しい学会でした!二日目の夜にはベイジアン宴会もできて,その際「訳者特権・特製マグカッププレゼント」も無事に終わらせたし。一段落という感じです。

さあ日常に変えるか・・・



だからちゃんと電子化しろよ

ゆうちょのキャッシュカードが割れたんですよ。

再発行してもらわなきゃ、と思って営業時間中に郵便局に行ったのですよ。で、再発行お願いします、っていうと、身分証明書と通帳見せろ、って言われるんですよ。これはまぁわかる。

でも俺は、先日ゆうちょのお勧めに沿って、通帳のいらないタイプの口座にしたわけですよ。その旨言うと「は?通帳のいらないタイプ?」みたいな反応なんですよ。なんで自社のサービス全部知らんかね。

で、しばらく待って言われたことには「ハンコを」なんですよ。通帳ないのに何のハンコですか?ってきくとしばらく経って(印鑑登録がどうのこうの聞こえて来たけどまさか実印じゃねえだろなwと思いつつ)通帳時代の印鑑を、だと。

持ってなかったからでなおしになったんですけどね……

電子化するならちゃんとやれや。最後にハンコて!なんかもう、日本的で、ダサいなぁ。



そりゃ電子化ってこういうことだよね

論文の掲載決定!

「書かなければ死ね」の世界にいながら,実に6年ぶりに査読あり論文の筆頭著者になれました。いやー,久しぶり。

データも取りっぱなしになっていたものを掘り返して,やっと成仏させたようなところですので,なんら威張れることはないのです。ちょうどBehaviormetrikaがIFのつく雑誌になったという話だったので,応援がてらいっちょ出してみるか,というぐらいの気持ちでした。査読も早く,半年で掲載になりましたから,皆さんオススメですよ,ここ。

(ここからの話は,当たり前のことなのかもしれませんが,なんせ浦島太郎状態だった私にとっては新鮮な話でしたよ,というエントリなので生暖かい目で読んでください)

さて,書くときに「もうTeXでやりてえなあ」と常々思っていたものですから(文献リスト作るの大嫌い),それでもチャレンジしてみたのですが,まあ色々と驚くことが。

TeXの原稿とBibtex(文献)ファイルを用意して,もちろん図版なんかも用意したんですけど,それをネットの投稿システムにアップするわけです。そうするとしばらくすると向こうの方でウウーーンとコンパイルしてくれまして,コンパイルできたものがDL可能になります。で,問題なければこれで審査してね,と送るわけです。

最初はコンパイルエラーが出まくって,「なんだよ,原稿はかけてるんだけどサブミットできねえよ」みたいな状態でやってたんですけど,原因となる「カッコ閉じてない」とか「$マーク閉じてない」みたいなものを逐一直すと,あら不思議,ちゃんとPDFが出来上がるんですね(あたりまえだ)。ちなみにローカル環境では,こうした些細なミスはバッチファイルが「んもー,カッコ閉じておいてあげるからね!$マークもいれといたからね!」とフォローしてくれるからコンパイルが通るのであって,ちゃんとwarningメッセージを見てローカルで綺麗にしておかなきゃな,と反省しました。はい。

念のためにローカルでコンパイルできているPDFも一緒にアップしておいたら,「ヘイ,原稿のバージョンは一つしかダメだぜ。同じのが二回あがってるよ」と事務局から注意されたりもしました。うん,自分のソースファイルをもっと信じないとダメだね。

査読者とのやりとりはもちろんwebを介してやるわけですけども,再校のアップの時も同じようなスッタモンダがあったり。2,3ヶ月あくとやり方忘れてますわな。

ともかく,これでAcceptというところまで来たわけです。

そのあとは,これフリーで見られるようにするかい?との連絡が。そりゃその方がいいですし,雑誌側もそっちを勧めてくるので,じゃあそうしようとクリックすると「オッケー,3000ドルだけどいいかな?」と言われてびっくり。さんぜんどる!すみません,そこまで予算組んでませんでした,会員限定版・無料コースでいいです・・・。

そうか,自由になるのもこうやってお金いるんだなあ,今後は掲載料?として旅費並みに見積もっておかないとなあ,と反省したりしました。

さて次に,「掲載するにあたってこれで最終稿にしてええか?出版社の都市名とか抜けてるとこ直せよ?」という確認が来ましたが,直せるところは直して「もうこれでオッケー」とか,「版権云々はこれでいいか」みたいなやりとりがあって,ハイハイというてるうちに,すぐに公開されちゃった。Acceptの連絡から2週間と経ってないですよ。

かつて出した日本の学会では,Wordファイルで(TeXで原稿書いてても掲載前にWordにさせられたりしました)校正して,なんなら紙ベースで2校,3校とかやって。ああ億劫だなあと思っていたのですが,その辺の問題から自由になるわけです。TeXだからレイアウトとかも,出版社のフォームに流し込んでコンパイルするだけみたいで,ラックラク。

文献も自動的にコンパイルされるし,出来上がった原稿は引用文献なんかも相互リンク,文献リストからGoogleで検索に飛んでいけたりもしてるから,読む人もこっちの方が楽よねえ。これが全自動,筆者の手を介さず(もちろん編者の手も介してないとおもう),自動でできてる。doiもついてるし,筆者用のFull Text PDFリンクも送られてくるし。あはーん,電子化ってこういうことだよねえ。

あと今回,せっかくなのでORCIDにも登録しました。やるまで知らなかったんだけど,世界的に使われている研究者IDみたいなもんですな。論文からも飛んでいけるし,ORCIDのマイページみたいなもんにも自動的に文献リストができたわけです。普段,自分の業績リストを「わぁいアップデート,アップデートだぁいすき」といわんばかりに,こつこつ自分の手で更新していたわけですが,こうやってIDで紐付けられたら,今後はそれからも自由になるよね。当たり前だよね。

マイナンバーとかもこうやって,全部自動化して楽になるためにできたはずなのに,日本ではまだまだそこまでですね。。Researchmapも頑張ってほしい!だって,こうやって「電子化の正しい使い方」みたいな正解を見せられちゃったら,絶対こっちの方がいいもん。研究者は論文の中身だけに手間を取りたい人種ですからね。

あ,ちなみに論文にはOSFでソースコードもローデータも公開してます。今後はこういうところもオープンにしていかないとな,と思ってるんで。論文を読んで,「なんだよ,こっちの方がもっといいモデルになるだろうが」とか言ってくれる人がいたら,これはもう望外の喜びですので。みんなで幸せになろうよ!

 

Cite this article as:Kosugi, K.E. Behaviormetrika (2017). https://doi.org/10.1007/s41237-017-0033-9

 



ベイズ塾合宿2017@うさぎ島

大久野島、通称うさぎ島にきています。2年ぶり2度目。

前回もベイズ塾合宿でした。今回も二泊三日で、塾生の胆力底上げです。
犬本を副読本にしながら、例数設計やモデル比較の話をしております。

でもメインは夜のLT大会ですね。みんなが好き勝手に自分のモデルや考えてること、ほかに出せないことやアイデア段階のものでも、ワイワイできるのが良いところ。
今回は資料だけ送ってきて発表者が別、とか、googleハングアウトでオンライン発表とか、新しい試みもありましたね。楽しかった。

写真はデータに集まる塾生と、餌に集まるうさぎたちです。完全に一致!

最終日も楽しむゾゥ



学会のハシゴ

8/24-29がアジア社会心理学会@オークランド、8/29-9/1が行動計量学会@静岡県立大学、ということで「学会のハシゴ」をやってます。国際学会と国内学会のハシゴ、冬服と夏服を併せ持った荷造りなど大変なところはありましたが、なんとか本日無事に、大きな体調不良もなく、終わらせることができそうです。

ニュージーランドの肉はうまかった。

そして静岡の肉もうまかった!(さわやか)

幸い、どこでも快眠、快便なのです。
心身ともにリフレッシュ?!ですな。
とはいえ、9月は学会と実習のシーズン。休み休み頑張るぞい。




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