ベイズ塾は読書会というか,最初は「ベイズ統計ってのがいいらしいぜ」という噂だけで始まったところがあるので,とりあえずいろいろ関連書物を読もうというところから始まってます。
山口県に一の俣(いちのまた)温泉といういい宿がありましてね。湯田温泉とは違う泉質で,適度にしないから外れたところにあって,いい温泉なんですよ。そこで合宿形式で集まりましてね。振り返ってみたら,2013年のことなんですが,ここでまあ色々な本を読んだんですよ。
その時にも一部(というかほとんど)引用したのですが,米図の勉強をするにあたって一つの入りやすいルートとして間違いなくお勧めできるのは,久保先生の緑本ですね。線形モデルから,徐々にベイズの必要性に迫っていく書き方は,心理学徒であれば最も分かりやすいルートの一つだと思うのです。いきなりモデリングで行くのはなんか怖い,と思っている人も,分散分析をもっともっとレベルアップさせていくと,ベイズに辿り着いちゃうじゃないか。そんな感じで,スマートにベイズ統計に連れて行ってくれる,とても良い本です。AICの説明とかも,改めて読むと,すげえ分かりやすく書いてあるんですよね。
あの頃はわからないまま,これがいいらしいと思って手に取った本ですけど,間違いなかった。今でもいい本だと断言できます。分散分析はオワコンだ!といわれて「嘘ぉん,どうやって生きていけばいいの?」と思ったら,この本を手に取るというのが正解じゃないかなあ。