部屋AにあるパソコンaにはTeXが入っています。この部屋Aは事務業務をするところで、パソコンaは基本的に情報検索端末として使うために設置されています。
一方、部屋Bは院生端末室といい、10台のPCがあります。この部屋にあるネットワーク・プリンタpはB4サイズのプリントアウトができます。
今週が締め切りの試験は、B4サイズの試験問題用紙に印字する必要があります。試験問題用紙はMS Wordでひな形をもらっていたのですが、わたしはもちろんで書きます。
さて、今朝の段階で試験問題の中身はできていました。後は印字するだけです。
まずはaのパソコンでコンパイルします。PDF形式に変換してUSBデバイスで持ち運び、B室のパソコンb→プリンタpで印字します。
おやおや、少しずれてしまいます。試験問題用紙は、上の方に科目名や試験時間、学生が氏名を書く欄などが開いているので、その分スペースを取らねばなりません。
A室のaに移動し、スペースを空けます。目算でやったので、3cm空けた場合、5cm開けた場合、7cm空けた場合の三種類作りました。
B室のbに戻り、プリントアウトします。うまくいきません。コレならいっそ、A4サイズで打ち出した方が早いんじゃないかしら。デザイン的にも綺麗だし、余白を切ればきちんと埋まりそうです。
試験問題はそうこうしているうちに完成しました。この辺でお昼ごはんにします。
午後からは回答欄の準備です。もらったMS Wordがあるので、もうコレに罫線を引いて作ることにしました。ある程度の妥協も肝心です。
ところがどうしたことでしょう。ひな形のWordファイルは、なんだか変なところに見えない罫線の切れ目が入っているようです!数行目まで来ると、突然紙の下半分が次のページに飛んでいってしまいます。なんだよもー。ということで、完成原稿を一枚うちだし、それを見ながら同じ様な表を作り直しました。事務のトラップに関わっている暇はないのです。
午後になるとB室の人数が増えてきました。後で聞くと、近々学会の原稿締め切りがあるそうで、院生さんが原稿を書きに来ているのですね。
もちろん普通の原稿はA4サイズでしょう。私のように、B4を印字する人は少ないのだと思います。そして、得てしてプリンタはこういうときに狂うのです。私がいくら印刷しても、A4のファイルが出てきます。プリンタのセッティングは間違うはずもないほど、毎回確認しているのですが。プリンタは「用紙エラー」といいながら打ち出します。「エラーが出てると思うよ、もう一度確認したら?」というメッセージをくれるのはいいのですが、それならいっそ毎回ジョブは忘れてくれ。ヘンに覚えているから、何度も何度もエラーを出します。腹が立つので、一度プリンタの電源を切ってやりましたが、それでもなおりません。こんちくしょう。
パソコンからプリンタを見てみました。誰か、別のパソコンから、プリンタにジョブを出した人がいます。その人は既に部屋Bを出ているようですが、なんかのエラーでジョブだけが残っています。おそらくそれがA4の設定を強要し、私のジョブと葛藤を起こしているようです。何度も何度も、無駄な用紙を排出しました。
ヒューマンエラーというのもあるもので、何とか出てから、原稿のミスに気づきました。こりゃいかん、とA室に移動です。もう一度コンパイルしなければ直らないからです。ところがどっこい、パソコンaは事務員さんが使っています。そこでしか仕事ができないのにー。少し待つことにしました。
この後、ちょっと事務員さんが席を外したスキにコンパイルし、B室に戻り、またエラーを発見し、A室に戻ると事務員さんも戻っている、という間抜けなことを何度か繰り返し、結局、午後まるまる試験問題の作成にかかってしまいました。
要領の悪さ、タイミングの悪さ、Wordの馬鹿さ加減、プリンタの葛藤など、複合的な要因に絡まれて、研究作業がピタリと止まりました・・・。本当はもう少し居残ってもよかったのですが、何せ精神を病みます。あと三回プリントアウトに失敗したら、公衆の面前でプリンタを蹴ろうと覚悟もしました。それほど精神を病みます。携帯で時間を見ます。娘の笑顔が壁紙です。帰宅を決意します。
占いでは、今日の山羊座はラッキーでした。全く仕事ができないというのも、ある意味幸運なのでしょうか。
帰ったら、娘が私の顔を見て笑いました。
やはりラッキーだったのかもしれません。