帰宅後、少し仕事をするか、と思ってノートPCにTeXをインストール。
TeX入門書は、乙部さんの「PLATEX2ε for WINDOWS Another Manual 〈Vol.1〉Basic Kit」か奥村さんの「[改訂第3版]LATEX 2ε美文書作成入門」が有名。私は最初、前者で入門したが、使っていくウチに後者の奥村書が便利だと思うようになってきた。で、途中から奥村書に切り替えている。(この辺の話も何回か日記に書いたような)
ただ、乙部書がいいのは、秀丸とそれに伴うマクロがついていること。奥村書はWinShellというフロントエンドがあるのだが、あんまり格好良くない&使いにくい。
秀丸+マクロで、奥村型のコンパイラを使う、というのが一番いい。そこで、なんとか両者を混ぜた形でインストールしたいと思うのだが、一方をインストールして、他方を上書きインストール、等とするとうまくいかない。むりやり過ぎるんだな(笑)
で、いつも、やってはシステムがこんがらがり、全部抜いてもう一度やり直して・・・みたいなことをやっている。
なんの学習もなく、今回もそうした。
流石にただの繰り返しでは阿呆。で、今回は簡単なやり方を見つけたので、ここに覚え書きを残す。
まず、奥村さんのページに、TexWikiがあるのでそこにアクセス。
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/
です。
そこの、Windows>インストール>と進んでいって、「TeXインストーラ3」にたどりつく。
このインストーラー、ものすごい優れもの。これでインストールできない人は、よっぽどです。
だって、インストーラーを実行するだけで、勝手にネットにアクセスしてTeX本体をダウンロードし、インストールしていってくれるんですよ。環境変数の設定なんかもバッチリだ。ボタンひとつで、誰にでも、というのを目標にされているだけあって、まったくもって簡単です。
これでインストールが出来たら、TeXの準備は終わり。
後は秀丸をインストールして、コンパイル用マクロを用意する。
これはいつだったか、自作したものがあるので、ソレを使うことにした。
ものすごくシンプルなものなので、ここにリストごと載せちゃう。
$FN=leftstr(basename,strlen(basename)-4);
$FNtex=$FN+”.tex“;
$FNdvi=$FN+”.dvi”;
$FNpdf=$FN+”.pdf”;
runsync “platex “+$FNtex;
runsync “platex “+$FNtex;
run “cmd.exe /c start “+$FNdvi;
endmacro;
これを適当な名前+「.mac」で保存して、秀丸のマクロフォルダ(Program Files>Hidemaru>macros)に入れる。
私はキー割り当てでF2とかF4とかから、一発でマクロを起動できるようにしてあります。
まったく単純なマクロで、今開いているTeXファイルの拡張子を取って、コマンドラインで二回コンパイルし、できあがったdviファイルを写せ、としてあるだけ。
PDFファイルを作りたいときは、「runsync」とあるコマンドラインの所に、「”dvipdfmx “+$FNdvi;」とするだけでできあがり。あとは最後の行をstart…$FNpdf;にすると表示してくれる。
このやり方は要するに、乙部型から完全に脱却して、奥村型になるということなのだ。マクロが自作で、秀丸は自分でインストールするからね。今まで何とかマクロの部分を、乙部さんにあやかりたいと思って面倒があったわけで、そこを諦めたら至極簡単になったというわけ。
それにしても、「TeXインストーラ3」はすごいなー。重宝しまっせ。