パワーポイントで校正。
指導教授から、「論文の粗筋がわかりにくい」と言われたので、形式段落ごとに何を書いているのか、スライドに起こしてみた。なるほど、驚くぐらい流れがわかりにくい(笑)
今回、書き始める前に、1、1-1、1-2、1-3、2、2-1…と小見出しをまず書いた。それから、段落の中身をうめていくという半ば構造化された方法でやってみた。ちゃんと「どの段落に何が書いているか」はわかっていたつもりだったが、できあがりが上手くなかった。なぜか。
段落の冒頭に「その節で一番にいたいこと」を書いた。次に、それに関連すること、そのロジックを補強すること、そのロジックの限界、あるいは他の意見との整合性などについて書く。これでひとつの段落が完成する。
とまぁ、頭の中ではこのような構成が出来ているのだが、「失敗しないように!」というコトにばかり関心が集まると、後半が言い訳がましくなって、なんだかそっちが長くなって、結局何が言いたいかわからなくなる・・・そんな文章になっていたわけだ。
そこで今回、パワーポイント的発想でやろうと思った。あれは、大見出しと小見出し(箇条書き)をするためのものだから、内容がぐっと要約される。筋道を立てつつ要約するのに、良いのではないかと思ったのだ。
最初の内容は、スライド9枚を使っていた。いちスライド中の箇条書きポイントの中でさえ、筋道がわかりにくいものがあった。
いろいろいじくって、4スライド×箇条書き4行にまとめた。
いわゆる「考察」は、短すぎるんじゃないかとか、言い足りてないことはないかとか、妙に他人に気を遣って書いてしまう。そうしなかった論文が結構上手くいったことを、なかなか学習できてないのね。
これで上手くいったら、今度から、「論文を書く前にまずパワーポイントで構成する」ことを、論文執筆のマイ作法として採用するとしよう。
「短くならない文章はない」by 星新一