朝から統計の授業。
「さぁ、この表中の数値を、二乗和してください」という指示を出して、教室を見て回っていたときの事。
みんな、コチコチコチコチ、二乗したやつを横にメモって、後で足そうとしている。
みんなが持っているのが関数電卓なのに?
使い方を知らないんだろうか、とふと一人の学生のところに立ち寄って、電卓を見せてもらった。
関数電卓は、数値を変数に保存したり、データ分析用にいくつかの数値をメモリして、一度に平均、標準偏差、二乗和などを出すことが出来るもの。チョチョイとやってみて、どうしてこれをやらないのか、と聞いたら「そんな機能があるなんて知らなかった!」という。
統計学の授業か何かで、買うように言われていたらしくて、学生の八割近くが同じタイプの関数電卓を持っていたので、コリャもったいない、と教壇から説明した。
「これこれのボタンを押して・・・統計モードに入って・・・データを累積したら、後はボタン1つですよ
」
というと、学生のほとんどが衝撃を受けたようで、歓声が上がった。うおおお、こんなことができたのか!と。
あのねー、説明書ぐらい読みなさいよ。何のための関数電卓なの。
で、その後半時間ほど、関数電卓の使い方の説明で時間を使ってしまった。
ある学生からは、「この衝撃は、映画一本分ぐらいの価値ある驚きでした」という。
俺の授業は1800円か(笑)