事務室の人に「お子さんはもう大きくなられたんですか」と聞かれた。
キョトンとして「は?」と言い返すと、「あれ、できちゃった婚じゃないんですか」という。
私の感覚では、できちゃった婚という言葉は否定的なニュアンスを含んでいる。
実際私は、この言葉を聞いたときに「侮辱された」と感じた。
純粋に結婚したいからしたのであって、しなければならなくなったからしたような、情けない話ではないのである。
できちゃった婚って、明らかに頭が悪そうじゃないか。
既成事実を作る、という言葉は昔からあったが、これもある程度の屈辱とともに(結婚を許してもらえないので、最終手段として)行われるものであったはずだ。
もっとも、その事務員さん(年齢は私と同じ)、私を馬鹿にしている風ではなかった。
俺の感覚がずれているのか?いや、まさか。