変化など

 家の前の大通りに出ると、朝から人が多い。何か配っている。

 家の前に大学があるのだが、そこに「一般入試」なる立て看板があった。なるほど、学生を相手にした商売の宣伝のために人が出ているのだ。信号の手前で「どうぞー」と予備校の案内書のような資料を渡されかけた。当然無視して通り過ぎるが、「受験生に見えたのか?」と思うと内心笑えてくる。
 今受験生だとすると、六浪している計算だ。六浪してまで入る大学じゃあないな(笑)

 駅まで歩く途中、高校の制服を着た学生が二人して「できなかった」、「落ちた」という会話をしている。そういう季節になったのだなぁ。

 今日は久しぶりの研究会である。
 それぞれの発表資料はそれほど入念に作り込まれたものでもなかったが、それを元にした議論はなかなか身のあるものであったと思う。帰りの道中も、今後どういう予定で研究していこうか、考えていた。この研究会、毎回発表が義務づけられているから、次回(おそらく二週間後)まで何もしないわけにはいかないのである。こういった良い刺激になるという意味で、大変有意義な集いであるといえよう。

 妻より先に帰宅したので、夕飯の支度。

 大失敗。

 米をまず炊いたのだが、水を入れるのを忘れていて、炊きあがったらおこわみたいなカチカチの米粒であった。
 結婚して二年、既に三回ほど米を炊くことに失敗している。一つ目は、タケノコご飯で醤油を入れるのを忘れていたこと。二つ目は、「炊飯」ではなく、12時間近く「保温」し続けて炊いたこと。3度目が今日、水を入れずに炊いたこと。
 ご飯と味噌汁が主食となるように献立を立てていたので、この段階で計画は総崩れである。

 しかし、妻がすごいと思ったのは、このカピカピのご飯に大量のだし汁を足し、美味しいおかゆに変化させてしまったことだ。私は失敗に気づいたあとは、呆然と途方に暮れ、「全部捨ててイチから炊き直すか・・・あぁ勿体ねぇ。」とか考えていましたよ。いや、考えるだけで手が動かなかったのだが。それをチャッチャと善後策を採ったのは、(ジェンダー的偏見丸出しでいうと)女らしくていいなぁ、と思ったものである。

 さて、失敗はこれで終わらない。
 メインとして鶏肉の照り焼きを作ったのだが、生焼けだったようで、妻は食後「お腹がなんか気持ち悪い」と言い出した。俺は何ともないんだが・・・。でも製造者責任だよな。ごめんなさい。

 MSNの占いで、今日の山羊座は最悪の星巡りだった。相関はあるやいなや。