生きていく上で、お金は大事でない。
本来大事な何かがあって、それに対価として払うものとして、あらゆるものと変換可能な「お金」がある。便利だから使っているだけであって、お金が一番大事だと考えるのは間違っている。
だから、渋谷の町で餓鬼共(今回被害にあったバカ小学生だけではない)が「とりあえずお金がほしい」「お金が一番」のように語るのを聞いていると、怒りを通り越して、哀れみしか感じない。
しかし、ないと困るものでもある。それは、食事代、交際費、住居費あるから。自分一人でマンションを建てたり、米を作ったり、電気や水道を作ったりしているわけではないから、そのお礼として何とでも交換できるお金が一番手っ取り早い、という大多数の文明人は考えているようだ。
あれば潤う。ないと困る。自分には要らない物なのに。
こういうスタンスで生きているのに、それでも知らず知らず振り回されている自分を嫌悪する一日だった。
さて、師匠の師匠、廣田御大のVTRをみる機会があった。
この人は、日本に集団力学という学問を導入した人であり、とっても偉い学者である。私も多分に影響を受けている。
この人の授業は本当に面白い。300人ちかい講義を、マイクを使わずに行い、学生もシーンと聞き入っている。大衆の心をつかむのがうまい。色々茶目っ気もある。愛すべきキャラクターだ。
廣田式読書法というのがあるので、紹介しよう。
廣田式読書法、O,P,Q,R,S,T,Uの法則
O…Object(目的) 目的を持って読め
P…Plan (計画) 計画を立てて読め
Q…Question(疑問)疑問を持って読め
R…Repeat(反復) 繰り返し読め
S…State(記述する) ポイントはノートに取りながら読め
T…Try (実践) 常に実践することを心がけて読め
U…Understand(理解) 理解しながら読め
OからUまで、多少長いが、まぁ学者が専門書を読むには必要な姿勢をうまく言い表している。
彼のように、癖のある学者はもう出てこないのだろうか。昭和の遺物のように語られ、聞く方もやや照れくさくなりながら、その熱さに感動することは、もう流行らないのだろうか。
「北斗の拳」が、当時はシリアスな漫画だったのに、今ではギャグ漫画として受け取られる。それと同じように、廣田先生の授業も、今からみると多少滑稽な感じすらしてしまうのである。
ジョークとして、コスギ式読書法を考えてみた。
コスギ式読書法、O,P,Q,R,S,T,Uの法則
O…Orenchi(俺ン家) 俺の家の本を読め
P…Pretend(振りをする)読むフリをしろ
Q…Quarter(四分の一) 四分の一は読め
R…Rent (借りる) 借りて読め
S…Shout (叫ぶ) わかったことは叫んででも伝えたい
T…Tired (疲労) 読んだら疲れる
U…U (鵜) 鵜
冴えないねー。寝よ。