怒るとおなかが空く

 今日、お昼ご飯はたっぷり食べたはずだった。

 夕方六時の現段階で、腹ぺこである。なんでこんなにおなかが空いてるんだ?運動したかな?・・・などと考えていて、やっと思い当たった。

 昼間の研究会(注;院生四〜五人で細々とやっている社会心理学?研究会)で、「オロチが降りてきた」のである。

 「オロチが降りる」というのは当研究会の専門用語で、ひとりが突然発憤し、議論に熱が入ることを指す。日によって、降りてくるのが私だったり、友人Fであったりするのだが、オロチをおろすヤツは決まっている。今日も降ろしてきたのは彼だった。

 当番制で、英語文献を読んできて、発表する時間があるのだが、今日の担当であった彼はあるソフトのマニュアルを翻訳してきた。「そんなもんを発表してもらっても、知的前進がないじゃないか」という私の憤怒は全く通らず、その後彼の研究スタイルにまで言及するような激しい議論がわき起こったのだが、結局結論は出ず。出ずっていうか、説得失敗。やたらと頑固な人だから。
 口角泡を飛ばしても、のらりくらりとかわされて、結局体力が尽きたということで議論をやめた。生産性がないということを、いくら議論しても生産性がないという理由で。

 その後自分達の発表が回ってきたのだが、最後の方まで体力が持たなかった。
 最後に発表だったS君、十分な議論ができなくてゴメンね。

 ともかく、怒ると人間はおなかが空く(実証)。