卒業論文集

今日は卒業論文集作成のお手伝い。

今年卒業するゼミ生14人の卒論をまとめ、一冊の本にするという企画。編集長の子がひとりで全員分の文書を集め、コメントを集め、住所録も作成するという非常に一極集中の作業。
なかなかすごいもので、全部で335ページにも及ぶ超大作である。印刷するだけでも結構時間がかかるし、何しろそのままだと大量なので、両面印刷にすることに。それでも150ページ以上のものである。

午前中から始めていたが、最初は文章の校正だけで時間を使ってしまった。ワードファイルをただつなぎ合わせるだけなのだが、ワードお得意のユーモアで、つなぎ合わせただけで図表がずれる。画面上は字が出ているのに、印刷すると消えている。一行変更すると図だけ次のページに飛んでいく・・・それにつきあう、鬱陶しい作業の連続だった。
中には余白ギリギリを使って図表を作っている人もいて、こればっかりは編集長が手作業でリサイズしていた。お疲れさま。

午後からさぁ印刷。と思ったのだが、コピー機の今年度精算は終わったので印刷機を使わねばならないといわれた。そこで悩んだのである。印刷機の場合、ソーターがついていないし、一枚の原本をつくってそれを印字していくというステップを経るので時間がかかるのである。20部作れば金銭的にはお得なのだが・・・。

結局他の院生らと相談した結果、デジタル媒体で配布することにした。つまり、データをCD-Rにやいて配っちまおう、というのである。300ページあるといっても、データにすると20MBぐらいのもの。編集長が持ってきたノートパソコン付属のCD-Rでも(おそらく8〜16倍速)、ものの五分もあればベリファイまで終わってしまったのだった。

それでも私は、印字した本にさせてもらった。今日の作業につきあってくれた人のうち、希望者も含めて5部製本した(それでも20人分のCD-Rの方が圧倒的に早く終わった)。

私は最終的にプリントアウトしたものでないと、読みこなすことができないのである。
デジタル大好き人間の割りに、変なところだけアナログ癖が抜けない。

でも良いものができた。
今後もこういう企画、つないで行けたらよいなと思う。