査読の週

修士論文の副査になっているので,4本査読しなければならない。
さらに,院生が自主的に「是非読んでほしい」と持ってこられたので2本追加で読んだ。

査読ってなんだろうね。
自分がやったりやられたりしたことを基準に,同じことをしていれば良いと思うのだけど,結構大変な作業なのだ。
一文一文をしっかり読んで,誤字脱字の訂正はもちろん,意味が通じない日本語を訂正したり,結果を再検証したり,引用文献をあたって誤読がないか確認したり・・・
で,そのコメントを文書にして,主査に提出している。

やり方はもちろん,運用基準も人や環境によって違ったりするが,自分ができるのはこのやり方しか無いので,やります。

しかし,論文の質が高いものばかりだといいんだけど,低いものだったら査読=添削,になってしまってたり,自分では価値がわからない研究であったりするので,非常にストレスの貯まる作業。
自分が指導した子の文章なら,内容も分かっているし,提出前になんども部分的に見ているから,完成したものを改めて読まなくてもいいんだけどなぁ。

難しいのは,価値判断。合否を判定するものでもある。幸いにして主査にはなれないので,副査として自由に言わせてもらっている。

それでも,フィードバックにも気をつかうんだよ。アカハラになったらあかんからなぁ。
しかし,明らかにレベルが低い物については,「持ってくるのが恥ずかしくないのか」とか「論文取り下げるか?」と聞いてやりたくなるねぇ。