公的資金の不正利用禁止に関する講習会に参加してきた。というか,参加させられた。
うちの大学は,最近,研究費の不正利用で有名になっており,今月の上旬に学内報告書がでた。
処分も既になされているが,お上らの処分がまだであり,ひょっとしたらすごい処分があるかもしれないので,学内はこんなにも改善しているのですよ,ということを猛烈にアピールする必要がある人のこと。
身内の恥をさらすようだが,1億9千万円の不正利用があって,それに関与していたのが30余名。
うち1億6千万はひとりの犯行だという。
ほなそいつだけの問題やんか・・・と思うのだが,そうもいかないそうで。
問題は,研究者と業者の癒着にあるという。ほとんどが現場発注で,そこで不正が行われていたというのだ。
で,今後の方針は「現場発注の原則禁止」
(電子システムに)入力,承認をまって,財務部契約課が発注,業者から大学に納品,研究室に届けられる,という順番になる。
しかし,こまったのは数十万円しか研究費をもらってない文系の我々にも同じルールが課せられるということだ。
不正のしようがない程度の少額なのだが・・・
これでは,ペン一本,消しゴム一個買うのにも,数週間前からの発注手続きがいるということだ。
さぁて今から採点の祭典だ,売店に行って赤ペン買うか,となっても対応できないので,自腹で買うことになろう。
そしてこれは,給料が目減りしていることに等しいのだ(F先生談)。嗚呼。
めんどうだなぁ。
このプロセス,誰も幸せにならないというところがミソ。
こういうことをするのなら,同時にシステムに対応した便宜というのをはかってもらいたい。
真っ先に思ったのは,秘書が欲しいということだ。
別に不正利用したいわけではないので,秘書に○○かっといてー,で済むのならそうしたい。その秘書係を事務がやってくれてもいいよ。とにかく,研究者の研究にかかる時間をこれ以上削らないでほしいのだ。
そうでなければ,せめて,せめて!書類に印鑑を付く手間を省かせてくれ。
書類は書くので,それをメールで送れるようにしてほしい。
いまは,書類を書いて,うち出して,判子をついて事務に提出,なのだ。事務までちょっと歩いていく時間が無駄で面倒なのだ。入力システムがIT化しても,それをオフラインで運用する箇所が残っているのなら意味が無い!
なんか,ルールの作り方が下手くそだと思うんだよな。そうすると,制御も効かなくなると思うのだが・・・。
ヤレヤレである。