昨日の学生指導。指示したのは,
- twitterを始めよ
- 書いた文章を他人に見せてチェックしてもらおう
- 主張の要点をまとめよう
なんか順番がおかしいようにも思われるかもしれないけど,この順で良いのです。
主張はあるんだけど,うまく言葉に出来ないというのはよくあること。
俺自身,大学院受験の際に英語を習っていた時のこと。訳した文章はチンプンカンプンだ,といわれるので,「これはこうこう,こういうことでだね」と口で説明すると「それはわかる。それを文字にしろ」と言われた。そう,最初は思考を言葉にする,というのが難しいのだ。
で,twitterをはじめなさい,と。
とにかく,「あー,おなかすいた」でもいいから,とにかく言葉にする,というのが最初。
もちろんそれで終わってはダメで,次のステップは,つぶやいたこと・書いたことを人に見せる。あるいは人に見せて笑いを取る。ウケる文章をかく,ということ。ウケるのは,導入部分がスマートで,オチがある文章。それが書けるようになりなさい,と。そのために,書いたものを他人に読んでもらって,わかるかどうか,面白いかどうかをチェックしてもらおうってことです。科研の申請書でも,他人に見せろとか,素人にもわかるように書け,というのはいつもあちこちで言われることだしね。
それが書けるようになったら,次は主張をちゃんと主張すること。短くまとめた言葉をぐっとあいてに押す,そのためには要点をまとめて,箇条書きにして・・・という技術が要る。
ま,第二,第三のステップの前に,まずtwitterを,ということです。
twitterには功罪があって,思考を言語化するというのはメリット。そのためには,思考や主張がないとだめ。それがない人にはtwitterは退屈で感情の垂れ流しになり,最悪自己の溶解が始まる。
危険もあるけど,うまくやれば高等教育のツールになるかも,という話でした。