大学のサイトに上げましたが、Rオンラインガイドなるものをつくりました。
Twitterで公開してすぐにつぶやいたところ、多くの方にRetweetしてもらい、ただただ喜んでおります。
140文字ではつぶやけなかった、コンセプトや開発の経緯を書いておきます。
コンセプト
- 動画にすることでイメージしやすく。
- ただし一本3分程度にまとめて見やすさを確保。
- 一通りの分析は紹介する。やり方が多少kosugitti流でも、使えるようになればいい。
- 詳細は「ヘルプろ見ろ」「Wikiで調べろ」と言いきる。教わる子じゃなく、学ぶ子になって欲しいから。
ターゲット
- コンピュータが全体的に苦手。ネットから入手したものをインストールとかしたことない、という人
- 統計ソフトを使う必要はあるのだけど、「コンピュータ言語」に抵抗のある人
- うちの学生
著想
この三月に、行動ケ領学会春の合宿セミナーに学生Yと参加したのが直接のきっかけ。それまでも考えていたアイディアではあったのだけど。
セミナーはほとんどRを使ってのもので、初心者向けではあったけど、完全な初学者には少し最初の敷居が高く感じたのではないか、との印象をもった。なぜなら、初心者はインストールが怖いとか、ダウンロードってどうやるのとか、そもそも関数ってなに?というところから恐怖心を持ってしまうから。
しかし、チュートリアルセミナーは本来そこを抑える必要はないのです。インストールは終わっていて、関数ってのはどういうものかぐらいは知っている、Rの基本的な使い方はしっている、という人を前提として、その上で様々なパッケージや新しい使い方を紹介する、というのがオフラインで学ぶ意義であろうと。
であれば、最初の、最低限のやりかた(コンピュータリテラシーに毛が生えたレベル)は、人類共有の知識としてWeb上においてあればいい。それは動画で、マウスの動きが一つ一つフォローできるような、ごく初心者向けのものであったほうがいい。
そういう最初のピースを作ろう、と学生Yと相談したのが3月。毎週ミーティングの時間を作り、テーマを決め、スライドを作り、動画をとって、編集。スライド作りに二週間、ビデオ撮りに二週間、編集に二週間。いろいろ(後述)あって、六月中に完成の予定が今日になりました。
ウラ話
裏の狙いとして、明日から私は海外出張に出かけるのですが、その間ちょうど実習系の科目でまとめとして「自分でとったデータの分析」をやる時期に入る。それまでに簡単なマニュアルは作って渡しておきたい、というのがあって、なんとか今日までに仕上げたわけです。
とはいえ、こちらも学会発表の準備があり、しかも!数十年に一度しか起きないだろうイベント、大学の建物改修・それに伴う引越し作業が重なっていたので、めまぐるしい忙しさでした。出張中に荷造りをしておくよう指示し、帰国した翌日移転するというドタバタのスケジュールです。
余談中の余談ですが、声の案内はうちのゼミ生。ちょうどアナウンサー志望だったので、楽しんでやってもらえました。彼女がRの操作を完璧に理解した、とは言えないようですが・・・。
限界とか改良点とか
- Windows版限定。
- 動画の形式がWMV。フラッシュとかに変換したほうが良いのかなぁ。
- 三分にまとめる、というのが足かせになって、早口過ぎたり早足過ぎたりするところがあるなぁ。
営利目的ではないので、多くの人が喜んでくれることだけが報酬です。楽しんでもらえますように。
改善点などありましたら、メールやツイートで連絡くれれば、時間があるときに対応します。