反哲学史

反哲学史 (講談社学術文庫)

反哲学史 (講談社学術文庫)」読了。
一言で言うと、「どこが反やねん」です。いや、いい意味で。

哲学に入門するというわけではないけど、哲学の流れを知りたいなぁと思う人は、この本で十分じゃないかな。
現代思想まで到達していないのが残念なところだけど、カントやヘーゲルのあたりを非常に丁寧に書いていて、俺の講義の10倍ぐらいの密度があるなぁ(笑)読んでいて、そうそう、と思うところ、そうだったのか、と思うところ、あぁ!そうだったのか、と思うところが2:3:5ぐらいの割合で入っていました。

入門書としてもいいんだけど、これで入門してしまうと他の本が読めないかもな(笑)

持ち上げて言ってるわけではなくて、この本の解説にもあるように、哲学のホンに手を出すときはどうしても人の名前で、「よし、イッチョ○○でも読むか!」となるわけだけど、それで理解できている人にはこの人の通史的な読み方はあわないんじゃないかなぁ。私はだいたいの流れがわかればいい、という気楽なモチベーションの割に感動しぃなので、ちょうど良かったです。

現代思想版(現代の哲学 (講談社学術文庫))も是非買って読んでみたいですね。