春の統計合宿

長崎まで、日帰り旅行。余裕でできる距離。車でもできるぐらいだし。

春の統計合宿セミナーに参加。分散分析と傾向スコアセッション。
前者はごく入門的で、知っていることがほとんどだったけど、細かいところの理解を追加。
後者は概略をつかんでいたが、ちゃんと理解したような感じ。実際のRコードなんかもゲットした。

年休取って、自費で出かけたけど、自分への投資です。かけた分は取り返したかな。

傾向スコアは補正の方法。そういう意味で、「本当の」分析モデルではないから、先生の言うように「あまり日本に紹介されてない」とか、「でもこんな有名雑誌に載ったのだ」というのは、いい訳がましくて嫌だ(笑)でも、必要な補正なので、みんな使うべきなのだ。

先日の金曜日、学生達と勉強会をしていて、「MCMCは心理学でどういうポジションに行くかな」と問うたとき、学生Oの答えが秀逸でした。生理分野など、メカニズムがはっきりしているorするべきところは、検定技法が生き残るだろう。でも、社会分野など、メカニズムがどうせ交絡しまくっているところはMCMCの方が説得力がある、と。確かにその通りだね。そういう意味で、傾向スコアも社会分野で必須の技術であり、やって当然、というコトになるべきだ。

正しくは、「補正」ではなくて「縁の下の力持ち」であるべきなんだよな。

勉強になりました。

ところで、春の合宿セミナーが、少し雰囲気が変わってきているようだ。院生の頃から参加しているが、今回院生セッションは1件しかなかったらしいし、懇親会は参加者が少なすぎて成立しなかったそうだ。
時期(三月中旬)と場所(地方)ということも大きな要因なんだけど、もう一つは、受講生のニーズの問題なんだろうな。おもうに、少し入門的カラーが強くなってきているのだ。であれば、初級、中級をターゲットにするのではなく、入門、初級、中級、という段階はどうだろうか。

いずれにせよ、行動計量学会なんだから、ニーズを確認するような調査をしたらいいんだよ(笑)
どういうセグメントがどういうニーズを持っていて、どういうプランを出せば売れるか、っていうモデルを書ける集団だろうに(笑)

サービスじゃなく、専門家が「自分のモデルを使ってよ」という宣伝の場、という側面があるだろうから、そう簡単にもいかないんだろうけど。

いずれにせよ、毎年このように勉強させてくれる場があるのは嬉しいことなので、しっかりと続けていけるように参加者として盛り上げていきたいものです。