子を持って知る親の恩

子供の頃、例えば病気で、吐こうが漏らそうが、嫌そうな顔を全く見せず、「子供ってそういうもんなのよ」と優しい言葉をかけてくれた母。
子供心にありがたい存在だと思うと同時に、俺にはできないなという確信があった。だって、他人の吐瀉物や脱糞の処理なんて、絶対イヤでしょう。

娘は今日も高熱で、一時39度ほどになったそうだ。二回目の解熱剤を飲んでいる。
夜帰宅した頃には、起き上がってきたので普通に夕飯をサーブしたが、食後のデザート(なし)を食べている途中で咳き込んで、その勢いで戻してしまった。
一度戻し始めると一気にえづいて、どんどん吐いてしまう。一寸収まったかと思うとまたはいて、というのを繰り返す。

不思議なもので、おえおえしているのを見て、自分の手に吐かれたりしても、嫌なことはないというのがわかった。
それよりも、大変だろうなとか、がんばれ、という気持ちになるばかりである。

うまく説明できないけど、こういう仕組みなのか、とわかった。

親族の皆さん、ご心配でしょうが、大丈夫ですので。