五輪野球考

昨日は子どもを抱きながら、野球の予選を見ていたんだけど。負けましたな。悔しいですな。
が、イマイチよくルールがわからない。負けても大丈夫みたいだからだ。

ルールを調べてみると、世界地方予選を勝ち上がった8チームが総当たり戦をして、上位4チームが決勝なのね。日本は二勝二敗で、四位ぐらいだから可能性はある、と。

これって、野球というスポーツの問題を表してないだろうか。すなわち、総当たりしないとチームの戦力が評価できないとか、相手によってはまぐれ勝ち&まぐれ負けがあり得る、ということだろう。それがなければ、たったの8チームなので、最初からトーナメント=一回勝負にすべきだ*1

しかも、世界から集めて8チームにするという少なさ。全部先進国だ。こりゃたしかに五輪の精神には反するし、次の大会から採用されないという意味が分かる。俺は野球が大好きだけれど、五輪には向かない競技だろうな。

個人的に、五輪は肉体の勝負という感じがするので、陸上、水泳などの肉体競技、あるいは柔道、レスリングなどの格闘技は分かるんです。古典的な競技大会の発想に直結している気がするから。どっちが速い、どっちが遠くまで投げられる、どっちが強い、という話でしょう。100m走なんかみていると、楽しいね。人間がどこまで速いか、という興味でも見られるし、10秒ほどで勝負がつくし。一週間もやって、勝つこともあれば負けることもあれば優勝する可能性もある、というのは不自然でしょ。

真面目な話なんですが、一次予選の総当たりをするんであれば、クロス集計表のセルが全部埋まるわけだから、Coombsの展開法を使って尺度作成を行い、一番負荷量の大きなチームが勝ちということにすればよい。一次元でなければ、むしろ問題なのである。

せっかくこんなピッタリの統計理論があるのに、何で使わないのか。
答え。直感的に分かりにくい=大衆に受けないから。ケッ、知ったことかよ。

*1:これで優勝したら、韓国はいよいよ怒るぞ(笑)WBCのことがあるからな。実際、韓国という国はかなり野球レベルが高いと思う。