先日、銀行がATMの手数料を取らない方向で利益還元を考えている、というニュースを聞いた。いいことだ。
我々庶民は、いくら○○指標が上向いたとか、○○指数でいうと戦後最長の好景気だ、と言われても全く実感がわかない。しかし、例えば目の前の105円がなくなりますよ、といわれたらかーなり実感できる。我々は青春時代をバブル後の最悪的不況の中で過ごしてきたから、好景気に鈍感なのかもしれないけど。
例えば「働きマン(1) (モーニングKC (999))」というマンガが流行りだしたのも、景気が上向いてきたからこそだな、なんて思ったりする。もういい加減、不況でうつむいて意味もなくダルィ、ツマンネェ、とつぶやく時代が終わり始めていることの現れではないだろうか。
不況の頃のマンガは、もっとネガティブなキャラクターや状況設定が受けていたように思う。一方、このマンガは、労働に対してポジティブだ。「今時の子」っぽいキャラもいるが、その子も働くということに想いがある人間なのである。
そういえば、「ドラゴン桜(1) (モーニングKC (909))」もポジティブな新芽の話だな。これからはこっちの方向で。
もちろん、好景気不景気にかかわらない、ゴルゴ13みたいな世界を画くのもマンガの醍醐味だけどね。