「量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)」を読んだ。
たとえがわかりにくく、文章が変則的で、読みづらいのだけどちゃんと読み切ったぞ。
量子力学の解釈として、古典的な「シュレ猫が生きてる状態と死んでいる状態が重なっているなんて、信じられねぇ」というのは直感的にわかるんだけど、もうそれを疑うしかないので、多重世界解釈でいいじゃない、というお話。
それでもやっぱり多重世界解釈はわかりにくいのですよ。直感に反する、というのを理由とするつもりはないんだけど、やっぱり違う気がするのです。
ペンローズのように、量子コンピュータとしての脳を想定して、それがわかれば全てわかるはず、と淡い期待を持っている方がまだましかな。
なにかもうひとつ、ジャンプが足りない気がする。そして、この本は「多重世界解釈もけっこういけてるじゃん!」と納得させるほど、饒舌ではない。もっとわかりやすく解説してくれ、誰か。せめて量子コンピュータの仕組みだけでも。