帰宅すると、大変なことになっていた。
スーパーなどでもらえるビニール袋をたたんで一カ所にまとめてあるが、それが床にぶちまけられていた。あきれ顔?あきらめ顔?の妻。なぜか上半身裸で、ゴキゲンな娘。
「お片付けしなさい」といってもやろうとしない。
「服着なさい」といっても反応が悪い。
お父さんが帰ってきたことがうれしい、と思ってくれるのはありがたいのだけど、そこで興奮してないで、早くお片付けを・・・夕飯にならんじゃないか。
怒った感じで「お片付けをしなさい!」というと、まねて「一緒にかたづけるやろ!(一緒に片付けようの意)」と逆ギレされた。もちろん逆ギレしたわけではなくて、怒るというか、声を荒げるのをまねて遊んでいるようだ。叱り甲斐がないというか・・・。
風呂上がり。「小さいブロックで遊ぶ」という。
「お片付けできないから、だめですよ」というが、「するもん」「遊ぶもん」という。
お片付けするのね、とお約束してからブロックを出す。
しばらくして、当然のように興味が逸れるが、お片付けする気配はない。
「遊ばないのなら、お片付けしてよ」というも、例によって効果なし。
何度か言うと、ニコニコしながら一つずつ箱になおしていくが、途中でまた全部ぶちまけたりして、非効率なことこの上ない。
「お片付けどうしてもしないのか」というと「うん!」というので「ほなあっちいけ!」と怒鳴ってみた。布団部屋に娘を放り込んで、片付けてしまう。
何度か出てくるので、そのたびに布団部屋に放り込んだ。
しまいに泣き出した。妻に諭されて「ごめんなさい」というが、こちらはまだ怒りモード。
「もう二度とあのおもちゃは出さないよ。いいよ、もうあやまらなくても」といったら、ケロリとして一緒に遊ぼうという。さっき泣いたカラスが・・・。子供には、わだかまりというものがないので、テンションをあわせるのが大変だ。
叱るのも難しい。
まだ叱っても効果がないのだろうか?
叱られていることはわかっているようだが、どうも反省の色が見受けられないのだが・・・。