見栄えのいいプレゼンテーションを簡単に作れちゃう、M$のPowerPointは、最初に出てきたときは画期的だと思った。スライドに箇条書きにしていくことで、考えがまとまることがあるので、思考のツールとしても使えるんじゃないか、と評価している。
アニメーションやスライドショーなんかの設定も結構細かくできて、凝ったスライドを作ろうとするといろいろできる(やらなければならない)のである。最近は講義の中でPPTなどの投影資料を使っていないと学生が興味を持ってくれないということもあり、教壇に立つ人間にはパワーポイントを使いこなすことが必要なスキルになりつつある。
さて、明日はオープンキャンパス。当学科(心理学コース)の簡単な紹介スライドを作ってください、去年のやつを参考に、と言われたので二つ返事でオウケイし、いろいろ作っていたのですが、とても不便なことに気付いた。
BGMがいれられないのである!
一枚のスライドにサウンドを入れることは可能。でもそんなのっておかしくないですか。普通BGMっていえば何枚かで一曲使うというか、ある程度流れているもんでしょう。クリックするたびにとぎれてどうする。音楽がなっている間はスライドがめくれないというのもどうか。
いろいろ調べたら、昔のPPTはサウンドを連続再生するというオプションがあったようである。今のはちょっと探してみたけど、ない。
だいたい、音楽のフェードイン・アウトだってやりたいのだ。そういう意味では、スライドショーというより動画編集のように、映像・テロップ・SE・BGMのトラックを操作しながら作っていきたいのだ。何故それが出来ぬ。
PPTをフラッシュや動画ファイル形式に変換するのは、どうも有料サービスとしてやられているのが一般的なようだ。なんだヨー。
いろいろ探したが、出来そうにないので、気合いを入れて方針を変えた。
どうするか。
スライドを全て、画像ファイルとして出力する。これはPPTについている機能だから簡単にできた(もっとも99枚のスライドで、書き出しにも少し時間がかかったが)。
次に、それらを全てウィンドウズ・ムービーメーカーに取り込んだ。そう、aviなど動画を編集できるソフトである。windowsXPのSP2からはOSについて配布されているソフトだ。
これだと、上で述べたように図・テロップ・BGMなどをそれぞれトラックごとに編集できるのである。
テキストがスライドインしてくるような効果は面倒だけど、出来る。いくつかのアニメーションは犠牲になったが、それ以上にやっぱりBGMがうまく制御できるのがうれしい。
ということで、一人盛り上がりながら、昨日も夜遅くまでスライド(ムービー)作り。
BGMのタイミングに合わせて画面を変えたいよね、等といろいろやってしまいました。
完全時間外労働。まぁ楽しいからいいけど。
しかし、たった10分弱の動画を作るのに数時間かかってしまった。
もちろん時代を考えるとすごく早くできたんだけど、もうちょっと楽にできんもんかなぁ。
そもそもM$がちゃんとPPS(パワーポイントスライドショー)の動画出力(AVIとかWMVとか)を付けてないのがおかしいんだよ。