「環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)」のご紹介。
その前にまず。
人間は、信じたいものを信じるのであって、真実を信じるのではない、というのは常識といってしまっていいだろう。
だから、この本に書いてあることを、信じたくない人は「トンデモ本だ」と非難するかもしれない。あるいは、「ほうら、こうやって騙そうとするやつがいるんだ」という人さえいるかもしれない。
さて。「信じやすきを信じる」という一般的前提の次に、私のルールは「科学的に確からしいものを信じる」というものである。もちろん科学といっても広大無辺だから、科学的により説得的な(plausible)ものを信じるだけであるが。
そういう意味で、この本の書いてあることは、相当にplausibleである。そしてこの本を読むと、ペットボトルの分別や紙の再利用なんか協力してられるか、という気になる。社会のルールとして、ゴミはちゃんと分別して出すけれども、無駄だとわかっていながらやっているだけで、決して環境が良くなるはずがない、という信念を持つに至った。
日本社会のゆがみ*1が、環境問題をエサにどんどん現れてきているな、という感じです。
是非多くの人に一読してもらいたい*2。
余談だが、この本は全5章。でも、読むのは4章まででいい。第5章は、「だから最近の若いモンは」という理論の飛躍になってる(笑)