朝から学会。8時にホテルを出る。早いね。でもこの日は8時半から発表があるのだ。
まずは連名発表になっている後輩Oのポスター貼りを手伝うところから。
口頭発表する後輩Sを聞きに行く。うーん、だいぶん良くなったけど、まだまだだ。質問に答えるときは「こういう意味のご質問でしょうか」と聞き返すようにした方が良かったんじゃないですかね。
その後は自分の発表。例の金をかけたポスター、大判なので貼るのは楽である。何人かの先生が聞きに来てくれて、面白そうだね、といってくれたので励みになりました。今後どうするの、という質問がほとんどでしたが。そりゃそうだよね、俺も早く話を先に進めないといかんなぁ、と思っているのですが、なかなか思索だけの時間が取れないのですよ・・・。
お昼ご飯はタクシーを飛ばして、仙台冷麺を食べに行く。タクシーの運ちゃんから仕入れたという情報に従って、餅萬という中華料理屋へ。中華料理屋なので、餃子を頼んでみた。具がたっぷりつまっていて美味しかったです。冷麺はまぁ美味しかったですが、少し辛かったことと、何より量が多かったのが残念。まぁ餃子を食べたから入らなかったというのがあるのですが。一番上にパイナップルが乗っていたのが驚きでした。
昼からも発表を聞いたりウロウロしたり。
最後のワークショップでは、認知社会心理学における主観と客観の問題、という話を聞いた。
最初は認知社会心理学者が、最近の研究動向を。被験者の意識、意見、感情などを研究テーマにするのはどうか、という話。二人目、科学哲学者!この人、いつぞや書籍案内した「科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)」の著者ですよ。有名人に会った感じでちょいうれしかった(笑)内容は、構成概念をつかって研究をしたからといって、即主観的、科学じゃない、ということにはならないから安心しなさいよ、とのこと。ただし、よりよい科学となるために、いいバランス感覚を身につけろよ、という話。最終的にはニューロンの活動、という物理レベルに落とされるかもしれないけど、どこかのレベルで意味や感覚(センス)という話が出てくる。それをどこで折り合いつけるのか、とか。発表がパワポじゃなくてPDFだったのが面白かった(笑)それより、「構成概念」とい言葉は、科学哲学のほうではない単語らしいです。一寸驚いた。
最後はよく知ってるT先生。(社会)心理学は自然科学と違って、分解する方向に進んでるよね、という話。自然科学は、遺伝子から理論物理まで、どのレベルの研究者でも「自然は一つ、科学は一つ」という一体感を持ってやっているという。それが心理学にはない。みんなバラバラで、統合しようという方向に動かないという。そりゃ統合を目指すソシオンがうけないわけだね(笑)それでもいいんだよ、という話だったので、お話を聞き終わった後はほっとして、まぁ俺もがんばろうと思いましたけどね。
さて。学会も終わったので、駅に移動して、レンタカーの手続きをする。
妻が子供連れで仙台に着くのを迎えに行き、レンタカーに乗って秋保温泉へ!学会の疲れを温泉でいやす、いいねぇ、ステキだねぇ。
秋保温泉は仙台駅から驚くほど近かった。小一時間で着いたものね。
一寸熱めのお風呂でしたが、温泉を満喫しながらこの日も終わりました。